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「す…すみません///貴方があまりにも美しいので、つい目で追ってしまうんです」


「「……………。」」


遠くから見ていた4人も目が点。

真正面から見ていたボビエも目が点。

顔を真っ赤にして鼻の穴を膨らませて笑っているのはボビーだけだ。










(……死のう)










笑顔のまま絶望を覚えた。


ボビエはその顔のまま一時黙り込み…


「萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


鼻息を荒くして豪快に立ち上がった。


「ふぇっ!?」

リッキーは自分で何を言ってるかもわからなくなり、もはや半泣き状態。

そんな彼に顔をグッと近づけ、厚い唇を尖らせて体をくねくねさせるボビエ。


「あ〜ん!そんな風にボビエを想ってくれてる系だったら、早く言ってくれれば良かったのにダーリン♪」

「ダ…ダーリン!?」


あまりの顔面の迫力に、彼は足を一歩後ろに下げた。

「ねぇ!ボビエのスリーサイズ聞きたい系?え?聞きたくてたまらない系!?マジでぇ!良いわよぉダーリン耳貸してぇ★」


ひとりで勝手に喋っている彼女は、おどおどしている彼の耳を強引に引っ張る。


「イダダダッ!」

「あのねぇ〜!ボビエのスリーサイズはぁ〜」


リッキーの耳に手を当ててヒソヒソ話をしようとするボビエ。


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