……………

「と…ところで、ボビエさん」


ボビエをメインルームのソファーに座らせた所でサラが重い口を開いた。

「何であんなに親戚を?」

「そんなの決まってんじゃなーい!ボビエ独りぼっちじゃ寂しいからぁ♪」

ジム(小声)「それで付いてくる親戚も親戚だな」


「それにボビエ可愛いから〜、皆がお供したいって………ん?」

「はい?」

サラの質問に答えている途中、ボビエは突然立ち上がった。

何かと思うと顔を彼女の顔の前まで持っていき、ジッと怖い表情で見つめている。


「なっ、何ですか?」

「おい、何してんだテメ…」

「オッサンは引っ込んでて」

「…ごめんなさい」


救出しようとしたナイジェルだったが、ボビエの物凄い顔面迫力に圧倒され、すぐに身を引いてしまった。

再びサラを鼻と鼻がくっ付きそうな距離でじっと睨むボビエ。


このドアップ。


迫力ありすぎ。


そこでようやくボビエは口を開いた。


「アンタ、何かさぁ…」

「…っ!?」






「ケバくない!?」


「お宅に言われたくないんですけど…」


彼女の言う「ケバい」の意味は化粧なのか存在なのかはわからないが。

まっ!このボビエのナイスバディ♪には敵わないっていうか〜??と、高笑いをしながらサラの前を去って行くボビエ。


「……………。」

眉をヒクヒクさせて動かなくなる。

ヤバい!この前兆は…!


ジム「ヤバッ!サラを取り抑えろ!」



ドォォ――――ンッ!!!


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