ツンとした顔で颯爽と去っていくギャルボビーを引き止める事も出来なかったふたり。

先程からのクローンボビーの連続出現に、言葉を失っても仕方ない状態だ。


「何?今、ボビーってブームきてんの?」

「ビッキー、見なかった事にしましょう。俺達は何も見なかった。いいですね?では帰りま…」


再びリッキーの動きが止まり、次はそれと同時に持っていた荷物が地面に落ちた。

彼は震えた手で、まだボビエの後姿を目で追っているビッキーの肩を掴む。


「いやん!リッキー強引すぎよ♪こんなトコで…」


目の前の異様な光景にビッキーも固まった。

これは…


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