18

……………

3人はナイジェルとリッキーが運ばれた場所へ至急車を走らせた。

隣町の大きな病院だ。


「おい!ナイジェル!リッキー!」

「静かにしてください!ここは病院ですよ!」

「あ…すいません」


恐そうな体格の良い看護婦に怒られるジム。


「リッキー!大丈夫!?」

「だから静かにしてください!!」

「あっ…ごめんなさい」


同じ看護婦に怒られるビッキー。

その後別の看護婦に誘導され、ふたりが寝ている部屋まで辿り着いた。

ゆっくりと中に入り、心配そうに眠っている彼らの顔を確認してみる。

間違いなく間抜け面で寝ている、俺達の知っている顔だ。


「良かったな。ちゃんと生きてるみたいだ」

「元に戻ってるの!?あんなオッサン臭いリッキー、私には愛せないわ!」

「戻ってるわよ」

「「…え?」」


後から来たサラがふたりの寝顔を見ながら言った。


「よく見てみなさいよ」


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