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……………

計画が全てバレてしまったジム達は、正直に今までの事情を洗いざらい白状した。

サラの命令により、ナイジェルを除いた4人全員土下座をしながら。

面白がっていたわけではないが、最終的にはこんな結末になったのだ。仕方がない。


「ふーん…企画ってそういう事なの。よっぽどアンタ達クソ暇人なのね」

「そこまで言わなくてもいーじゃない!私達、ナイジェルの為に頑張ったのに!」

「ったく!せっかく良い雰囲気だったってのに、リッキーお前なんて事してくれんだよ!」

「俺の中では『格好良い』と言われれば、そこで終わりだったんです!あんな事までされて黙って見てられるわけないでしょう!」


企画チーム内で揉め事が始まり、サラは頭を抱えて盛大にため息をついた。


「全く。そんな事しなくたって…」

ビッキー「え?」

「…何でもない。とりあえず私部屋に戻るから。ちゃんとナイジェルをソファーか部屋のベッドに寝せてあげなさいよ」


もうこれ以上関わりたくないと思ったのか、背を向けて早足で歩き出すサラ。

そんな彼女の頬が珍しくピンク色に染まっていた事なんて、仲間は誰も気づかなかったようだ。


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