……………

「それじゃ、紹介するよ!ナイジェルを生まれ変わらせる為に、今日は特別にこの方をお呼びした!最初の豪華登場の割になかなかその後から出番がなかったこの人!

現在テレビにラジオに引っ張りだこ!どんな人間でも美しく生まれ変わらせる事が出来る美のスペシャリスト!ジミー・スターフィールドさんだ!」

「ジミー!?こんな派手なのにジミーさん!?」

「ジミー・スターフィールドデェェス。どうぞよろすぃく★」

「………。」


名前とルックスのギャップに、当の本人は眉をヒクヒクと動かす。


「ま…まぁ、こんな形だがこの人は有名なファッションリーダーなんだ!芸能人やモデルさんなんかもこの人を頼っている人はたくさんいるからな、心配はいらない!

さて、ここからが本題だ!ナイジェル、今日人数が足りないと思わないか?」


ジムに問いかけられ、ステージの顔ぶれを改めて見てみると…

確かに数が少ない。


「そういえば、サラがいねーじゃねぇか」

「そうだ!お前が大好きなサラちゃんがいないだろ?アイツには今日の事を全て秘密にしているからな。

俺達の目標は、生まれ変わったお前を彼女に見てもらい『格好良い』と言わせる事!もしかしたらそのままゴールインなんて展開もあるかもしれないからな!頑張れよ」

若干、笑顔のリッキーの頬に怒りマークが浮かび上がったが、ジムは気がつく事なく本題へ入る。


「お前には今日一日、このジミー先生から良い男になる為の講義を受けてもらう!覚える事がたくさんだぞ。
ちなみに俺達4人はアシスタントだ!お前が少しでもイケメンに近づけるように全力でサポートするからな」


勉強。講義。

ナイジェルのあまり得意分野ではないが、とりあえずせっかくの仲間達からの好意だ。

無下にするのは申し訳ない。


「まぁ何でもいいや」

「よし、しっかり勉強しろよな!じゃ、ジミー先生!よろしくお願いします」

「オークェェエエ!(OK)ミストゥァアージィイム!!!(ミスタージム)」

「お前らふたり、名前交換した方がいいんじゃねーの?」


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