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……………
なんだかんだでジムと噂のローラという女性を探して、それぞれは行動を開始。
魚を見る為でもないのに入り口で大人5人分のチケットを購入し、一斉に散らばり始める。
「………。」
ビッキーも壁に貼ってある水族館内部の地図を黙って見た後に人ごみの中へ走り出した。
・
・
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「あ、サラ!」
捜索開始から30分が経過。
ジムを探し続けていたリッキーとサラが、鮫のいる大きな水槽の前で偶然鉢合わせした。
「いましたか?」
「いえ。人が多すぎてなかなか見つからないわね。リッキーは?」
「いえ、こちらもまだ。ここ結構広いんですね。初めて来たから、いまいち構造がわからなくて」
「サラちゃん、リッキー君!」
そこで近くの柱からボビーが飛び出してきた。
「あ、ボビー!ジムはいましたか!?」
「いや、それが全然いないんだよ。どこ見ても魚しかいなくてさ」
「ボビー…多分ね。水槽の中にはいないと思うの」
悔しがっているボビーを呆れた目で見ているサラと、苦笑いしているリッキー。
「仕方ない。ここら辺は大体探したし、次はメインのイルカコーナーに行ってみましょう」
「そうですね」
ブルルルッ!
そこでリッキーのパンツのポケットに入れていた携帯からバイブの振動音が聞こえてきた。
「メール?」
「あ、いえ電話です。もしもし?」
『俺だ』
出た電話の向こうから聞こえてきたのは、トーンの低い男性の声。
ナイジェルだ。
周りの雑音で聞こえにくいが、かろうじて何と言っているかはわかる。
「ナイジェル?ジムは見つかりましたか?」
「ああ。いた」
「本当ですか!?今どこですか?すぐそっちに向かいま…」
『ビッキーは連れてくんな』
「えっ?」
ぽろりと口から漏れてしまった声。
彼の言葉にリッキーは携帯を握ったまま目を丸くした。
「どういう事ですか?」
『来ればわかる。とりあえずビッキー以外全員を連れて2階の珍しい魚コーナーまで来い』
「わ、わかりました」
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