3
……………
「喰らえ☆マジカルイマジネーションラブリー回し蹴り!」
「んなもん喰らうかよ!こっちの番だ、行くぞ!ミッドナイトバニシングダンディーボンバー!」
「甘いな、タバコおじさん!この技を見な!モウソウバンザイ!ラブイズオーバー・BOBIMARO!!」
「あっ、お前!ここでソレとかズルいだろー!」
こちらはメインルームから少し離れた小部屋。
疲れてひとりになりたい時や、小さな集まりを開く時に使う休憩室だ。
その部屋の中でビッキーとナイジェル、ボビーは騒ぎ立てながらゲームの通信対戦にハマっていた。
「あ。こんな所にいましたよ」
そこでドアを開けて部屋に入ってきたのは、先程までメインルームにいたリッキーとサラ。
狭い空間で大人3人が熱狂していたからか、むさ苦しい空気にサラは手をパタパタと仰いでいる。
「貴方達何なの、知性の欠片もないその技の名前は。ラブイズオーバー…何?」
ビッキー「あ!今、馬鹿にしたわね!知らないの?最近巷で大人気のアクションゲーム『通路で戦う人』超面白いわよ!」
「和訳すると途端に弱そうなタイトルですね…」
「ねぇ、それより耳寄りな情報があるの。聞きたくない?」
サラの一言に、3人の視線が集まった。
[ 167/195 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]