いつも通り、今日も話はこのメインルームから始まった。

部屋の中にいるのは3人。

休日のお昼とあってか、リッキーはスナック菓子を食べながらお昼のテレビショッピングに観はまり、サラは自動販売機でジュースを買っている。

ジムは携帯をずっと操作していて…

全員がとても寛いでいる様子だ。


「この洗剤欲しいなぁ…電話しちゃおうかなぁ…でも、勝手に買ったらジムに怒られるし。ちょっとの事でも怒ってずっとグチグチ言われるの嫌だしなぁ…
本当にネチネチずっと言うもんなぁ…欲しいけど…やっぱりジムにバレたら面倒臭…」

「おい、本人を目の前によく堂々と悪口が言えるな」

「あれ?なんでわかったんですか!?」

「清々しい程声に出てたぞ、全く。よし…そろそろ行くか」


メールに没頭していたジムは携帯を閉じてソファーから立ち上がった。

目を使って疲れたのか眉間を強く抑えて、その後に大きく背伸びをしている。


「お出かけですか?」

「あぁ、ちょっとな」


ボリボリと口から音を立てて訊いてきたリッキーの頭を軽く撫で、ジムは身支度をしに自分の部屋へ戻ってしまった。


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