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第2競技【障害物競争】結果発表

1位リッキー:3分5秒
2位ジム:8分10秒
3位サラ:15分33秒
4位ビッキー:31分35秒
5位ボビー:1時間5分20秒
6位ナイジェル:時間切れ


「ちょっと!ナイジェルがまだ出てきてないわよ!」

そう言ってビッキーが紫色の屋根の小屋を指さす。

彼の小屋からは叫び声も物音も全くせず、本当に人が入っているかさえ怪しい。

そこで立ち上がったのは、お酒でベロンベロンに酔っ払っているサラだ。


「…しっかたなぃわね〜……んぅ…アタシが呼んでくるわぁ…」

片手に缶ビールを握って、覚束ない足取りで彼女はナイジェルの小屋へ向かう。


ガチャン!


「ナイジェルゥ!いい加減早く出てきなさぁ…」


ドアを足で蹴り壊したサラの目に飛び込んできたのは…


バーチャルサラさん「ねぇ、ナイジェル♪次はどんな大人の遊びをス・ル・ノ?」

ナイジェル「なんだよ、サラ。今日はえらく積極的じゃねーか。よし、とりあえず次は脱…」





















「サーセン…」

数分後、ナイジェルはミイラのように包帯で顔をグルグル巻きにされた状態で他の仲間達に謝っていた。


リッキー「当たり前です(怒)俺の許可なくサラとあんな事をするなんて!」

ジム「そんな姿でも偉そうにタバコ吸ってるしよ」

「だってさ…普通男だったらこんなトラップ引っかからないわけねーだろ?
むしろ騙されても良いだろ。罠だと知ってても引っかかるだろ。
…あれもこれも儚き夢だったのか…死ぬ程ショックだ」

「ナイジェル。そんなに死にたいのなら、今ここで殺してあげてもいいのよ」

「サラ、落ち着いて!ナイフ捨てて!」


ボビー「とにかく!次が最後の競技だよ!皆、最後まで美しく戦い抜こうじゃないか!」

ジム「もー俺帰る!」


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