「で、七音。音楽屋行くんでしょ?」



「そのつもりだったけど…」



急に私を引っ張り、人気のない路地裏に行かされた。
すると七音は私を壁際に押した。



「七音!や…やめてよ」



七音の瞳はSっ気の目だ。
その目を逸らしたいけど逸らせられないのが七音の瞳だ。
だんだんと七音の顔が近づいてきてあと、三センチでキス寸前だ。



「僕、美空を…」



「七音!私一応中学生だからね」



私は下ネタ系だと思い、七音に否定したが七音はニヤリと笑ってた。
オオッ…さすがSだよ。



「美空…やんないよ。だって俺だってまだ高校生だし。ちょっとしたイタズラだよ」



「ふえっ?…ヒドイ」



私はすっかり七音に騙された。
七音は機嫌を損ねた私に何度謝ってきた。



「ごめん。嘘だよ〜ちょっとしたイタズラだって…ほらアソコにあるケーキ屋でケーキ食べよう」



七音は私の好きなケーキ屋を見つけて、走って行こうとしたが私は七音を止めた。



「七音の…意地悪…」



私は七音のほっぺに軽い口づけをした。
イタズラ返しよ…七音とバーカ。



end



[ 5/21 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]