「あっ美空ちゃーん!」



彼は満面の笑みを浮かべながら私の元に来た。
彼の名前は美空七音。
私の同じ美空だが、読みが違う。
彼は有名なバンド、weatherlifeのボーカルだ。
なぜそんな彼と一緒にいるのか…


私は前回、同じ部活の部員の川野紅葉にwindyrunのお泊まり会に一緒に行かない?と聞かれたが、こちらも似たような券を持ってた。
私が持っていた券はweatherlifeと一泊しよう券だ。
多分紅葉と同じような券だ。


私はweatherlifeは見たことあって歌もそれなりに好きだ。
特にボーカルの人の甘い歌声には惚れた。
そこで私は美空さんと出会った。


だが美空はとても女好きでやたら女の話をしてた。
しかし美人な女より可愛い系の女の話しかしなかった。


そして今に戻る。
今は美空さんに誘われて、音楽屋に行く事になった。



「美空ちゃん!ゴメンね!待たせた?」



「いえ…大丈夫です」



一応目上なので(そこまで変わらないが)敬語を使っている。
すると美空さんはニヤニヤしながらこちらを見てた。



「美空ちゃん。僕に敬語使わなくていいよ。変に敬語使われると嫌だし」



「そうですか…美空さんが言うならタメ口で話しますね」



そう言った瞬間、美空…七音は元気な顔をして私の手を掴んだ。



「美空ちゃんに七音って言われた…嬉しいよ」




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