街中を歩く少年。気軽に話をかけるが空回りで失敗する。
女の子に話しかけても「中学生はまだ早い〜」「ムリムリ〜」とバカにされて終わりだ。
俺は可愛くて十代〜三十代のピチピチの女の子が大好きだ。だから、気軽に話をかけてる。
所謂ナンパだ。でも今日十回ナンパしたが、全部撃沈した。

途方に暮れた俺は一人で歩いてた。俺だって彼女はできた事はあるが、すぐに別れてしまう。
可愛ければ良いって判断だからね。だからすぐに別れる…って分かった。
もっと中身も見ないとな…


「うん?何だあの人…」


目の前にいるのは三十代前半の男?いやおっさんだ。
でも結構顔が整ってるおっさんだ。おっさんは女の子に話していたが、撃沈した様子が見える。


「(俺と一緒だ)」


なぜか仲間を見つけたって目で見てしまった。するとそのおっさんがこちらを見て、手招きしてた。


「俺ですか?」


「ああ。俺可愛い子が好きなんだ。そりゃピチピチした二十代が良いんだよ…でもいつも失敗するだよな」


「分かります…俺も失敗します。今日は十回ナンパ失敗しましたよ〜」


「ほうマセた坊主だな。名前は?」


「青森凌雅です。中3です」


「ほう中3かぁ。俺はナイジェル。タメ口で良いから」


ナイジェルさんは普段はバイクの仕事をやってるが、暇があればナンパをしてるらしい。何か俺と似てて、暇があれば女を誘う思考だ。

ナイジェルさんと色々話していたら、モデル体型で金髪のお姉さんが歩いてた。
ヤバい俺の好みの人だ…


「ナイジェルさん、あの人ナンパしましょう!」


「えっ…!ああ…あの人はやめとけ」


「え〜!ダメですよ!可愛い人にはアタックですよ」


俺は強引にナイジェルさんを引っ張って、その金髪のお姉さんの元へ向かった。


「お前やめと―――」


「お姉さん!僕達と一緒にご飯でも食べませんか?」


「えっ?ってナイジェル…何やってるのよ」


お姉さんはナイジェルさんと知り合い?まさかの状況に俺は、混乱した。
ナイジェルさんを見たら、頭を抱えてタバコを吸っていた。


「わりぃな凌雅…アイツは俺の知り合いだ。だからやめろって言ったのに」


「アンタまさかこの凌雅君?に悪知恵入れたの…可哀想に」


金髪のお姉さんは俺の頭を撫でてくれた。ヤバい…心拍数が増える。
すると隣にいたナイジェルさんは、イライラしてて俺に怒ってる様子をしてた。


「おい凌雅!サラに手を出すな…出したら殺すぞ」


「手を出してないですよ〜」


「全く男ってバカね。それとナイジェル、凌雅君に殺す何て言わないでよ」


サラさんは次に俺を抱き締めてとても嬉しいが、ナイジェルさんは俺に完全ぶちギレしました。
ちなみにその時はサラさんに助けてもらいました。


end


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