美空「へー。じゃあキミ達は中学生からバンドやってたんだー。俺たちとおんなじー。」
紅「あなたたちのようにプロを目指した時期もありました。だけどやっぱり、歌うことだけが好きだったんで。結局立ち止まって…。」
美空「でもいいなぁーあんなかわいい女の子が二人もいてー。」


ユキ「ゆーきやこーんこーん」
翠「あーられーやこーんこーん」
日晴「ふってーもふってーも」
カラス「まだふーりやーまぬ」
日晴「あっ!!お前マイク離すっす!!」
カラス「やだねー。」

美空と紅蓮は妙に息が合い 翠とカラスはユキと日晴と仲良くはしゃいで童謡ばかり歌っている(ただしカラスと日晴は喧嘩ばっかりだが)
それをクラウディが見守り 雨宮はただただため息をついているだけだった

碧「(あかん…ついていけんわこのノリ…。)」

碧は立ち上がり 部屋をでた







碧「weather lifeのメンバーも、ふっつーの高校生やねんなー。」

碧はトイレを済ませ 独り言をいいながら歩いていた

世界的に有名なweather life

年は変わらないのに

立ち止まってしまった自分達





碧「立ち止まってしもたなぁ………」

雨宮「なにがですか?」

碧が振り向いたその先には 雨宮が立っていた

碧「うわ…きいとったんか…。」
雨宮「あれだけでかい独り言なら嫌でも。」
碧「せやな。」
雨宮「それより、今の言葉は……あの眼帯の人が言ってた言葉と似てますよ。」

雨宮が碧に問うと、碧は天井を見上げながら話した

碧「うちらも、もっとあんたらみたいに頑張っていれば、プロの道を進んでたかもな。」
雨宮「え……。」
碧「プロの道に進んで、音楽を嫌いになるんが怖かった。だから動けんかったんや。」
雨宮「そうか…。でも、それだけ好きなら…また嫌いになっても好きになるんじゃないか?」

碧「え……。」

雨宮はそれだけをいうと 碧の頭に手を置いて部屋に戻っていった

碧「頭堅そうとか思ってたけど…そうでもないみたいやな…。」






翠「あ!碧先輩!!」
カラス「トイレだったんすか?」
碧「んーまぁな。」

碧はそう言うと ちらりと雨宮の方をみた
表情一つ変えず カタログを見ていた

碧「っしゃ!!歌うで!!お前らも歌えー!」
「「「おーっ!」」」

碧はマイクをとると 流れ出した童謡を熱唱した

雨宮「だからなんで童謡チョイス…?」







きーらーきーらーひーかーるー♪

よーぞーらーのーほーしーよー♪








万「うわー童謡熱唱してるっちー。」
都「みんなノリノリだな…。」
鈴「きっと小学生くらいの子達だよー。」
純「かもな。」


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