談話室のちょうど真上、冷蔵室。私はそこに拘束されている。

ああ、そういうこと。私はここまできてやっと事の次第を理解した。きっとしばらくしたらヴァリアーの皆が談話室で彼と集まるのだろう。そうしたら私は床を蹴って声を掛けてやればいい。


狂気じみたサイクルで繰り返す人生。彼と私はどうやらお互いにかわいそうな役柄に指定されているらしい。しかしレールを踏み外す理由などない。彼に何度でも会えるなら、私は数時間後、死んだってなにも感じないのだ。

今ごろ土の中から蘇った私は死んだ彼を土葬しているのだろうか。なんて不気味な悦に浸りながら私は、


一階下の部屋へ向かって大声で笑って見せた。





20110521
庭咲