よう、名前。
部屋の窓が突然開いたと思ったら、我が町のジムリーダーがのそのそと入って来た。
「ああ、デンジさん」
「ああってなんだよ」
デンジさんを怒らせると面倒臭いので、ここはとりあえず謝っておいた。更にテーブルの上に広げたお菓子の山も薦めておく。どうせひとりじゃ食べ切れなかったし、ちょうどいいや。
「で、何の用ですか」
ぶはっ。ピーナッツを頬張っていたデンジさんは突然噴き出した。やだなあもう汚いですね、ちゃんと拭いてくださいね。
「おま、…今日は何の日だと思ってんだ」
少し考えてから答える、なんですかデンジさんついにロマンチストにまでなっちゃいましたか、そんな事よりちゃんとジムのお仕事やってくださいよ。
「…クリスマスですか」
「そうだよ!クリスマスだっつーのにお前寂しい奴だなー」
貴方に言われたくないですね、別に私は寂しいなんて思っていません。周りの目からはそう見えても、私は気にしませんし。そんな事をいちいち気にしていたらろくな人間になれません。
「…お前ほんっと変わってるよな、意味わかんね」
解って頂かなくても結構です、不法侵入者に理解されても嬉しくありません。
「まあまあその辺にしといてさ、今夜は聖夜だ、ケーキでも食おうぜ」
そう言ってデンジさんは何処からともなく有名なケーキ屋の箱を取り出した。
「…最初からそれが目的でしょう」
「あたりまえ」
にかっと笑ったデンジさんを見て考えた。今日がクリスマスだから、貴方は来てくれたんですか。もしそうなら、まるでサンタクロースのようですね。

今日だけじゃなくてもっと居て

(こんな事を考えるだなんて、私も堕ちましたね。)



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なにこの夢主。書きやすいけど


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