×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -
16


 楽しむ余裕はないっていうワッカの言葉は正しかったみたいだ。
 ユウナは異界でブラスカ様と面会中。突然の結婚話に仲間たちは困惑してる。
 こうなることを知ってたワッカと私でさえ微妙な気分に陥っていた。
 せっかく初めてのグアドサラムなのに観光してる心の余裕もないよ。

 ユウナが結婚するってそれだけならいい話なのにね。
 そりゃあ大召喚士の娘とエボンの老師なんて政略が絡んで愛も恋もない結婚になっちゃうのは確かだろう。
 でもべつに、ビサイド村だって「年齢的にちょうどいい」とかいう理由で結婚するんだから。
 最初がどんなきっかけであれ、結婚してから愛を育んでいけばいいじゃないか。

 ……そう思いつつも乗り気になれないのは、ワッカからシーモア老師のことを聞かされてるからだ。
 シンになるという野望を私たちに阻まれて何度も戦闘を仕掛けてくるなら、彼にとってユウナの人格なんてどうでもいいってこと。
 ユウナと結婚したいんじゃなくて召喚士が欲しいだけなんだ。
 それが分かってる相手にユウナを任せたいとはさすがに思えなかった。

 ボーッと異界の境目を見つめてみんなが帰ってくるのを待つ。
 人生の大きな決断をしに行ってるんだからもうしばらくかかるだろう。

 後ろからトントンと肩を叩かれ、振り向くとリュックがいた。
「ね、メルは行かないの?」
「うん。ミヘン・セッションで友達が死んだばかりだから」
「そっか……」
 ルールーはせっかくだから両親の顔を見ていくって言ってた。
 ワッカが誰に会ってるのかは知らない。でも、たくさんの人が亡くなってるから会いたい人には事欠かない。
 私もお父さんとお母さんの顔は見たいけれど、今の気持ちで誰かを呼べばガッタが出てきてしまうだろう。

 リュックとアーロン様も異界には訪問せず入り口で待っていた。
「思い出に会ったらきっと縛られる。自分の弱さを認めたくないから異界に入れないんだよね」
「厳しいなぁ……」
 なぜか落ち込むような顔して俯いたリュックに首を傾げた。
「ん? ああごめん、自分に言ったつもりなんだけど」
 思い出に甘えるとか過去に縛られるとか、結局は自分に進んでいく強さがないってこと。
 単に私がそうだというだけで、リュックとアーロン様も同じだとは思わないけれど。

「あ、でもさっきのアーロン様の態度は気に入らないですね」
 急に話を振られて驚いたのか、アーロン様が顔を上げる。
 異界に入る直前、来ないのかと尋ねたティーダに向かって「異界は気に入らない」と言ったんだ。
「未来の道を決めるために過去の力を借りて何が悪いんですか? 反省する気がないならともかく、決断するのに過去を振り返るのは普通のことでしょ」

 異界には死者の思い出がある。それと向き合えば後悔や取り返せない失敗、忘れたい記憶が付き纏う。
 異界に足を踏み入れるのが怖いのは誰だって同じだ。縛られてしまうほど強い気持ちをそこに置いてきたんだもの。
 アーロン様には見なかったことにしたい過去があるのかもしれない。前だけ見てなきゃ進めないのかもしれない。
 それ自体は、べつにいい。でも「気に食わん」なんて、今から過去と向き合おうとしてるユウナを前にして言うことじゃない。

「異界に頼る人は弱いみたいな言い方はムカつきます」
「それは悪かったな」
 私がムキになるのでアーロン様は笑っていた。
 この人たまに空気読まないところがあるんだよね。協調性なさすぎて困る。
 これ言ったら空気悪くなるだろうなって分かってても気にしないんだもん。
 まあ、私も似たような性格だからブーメランなんだけどね。

 アーロン様は真面目に聞いてないけど、とりあえず私はスッキリした。
 ただリュックがなにやら深刻な顔をしてるのが謎だ。

「メル、おっちゃんのこと好きじゃない……の?」
「え? なんで?」
「や、だってさ……えっ、違うの?」
「好き嫌いで聞かれても返事に困るけど、尊敬してなきゃ様つけて呼んだりしないでしょ?」
「あ、そなんだ。様つけてるの嫌味かと思ってたよ」
「まさか」
 そういう遠回しな嫌味は言わない。だってそんなややこしいことしてたら、本当に敬意を抱いてる人に失礼だもん。

 それにしてもそんな誤解があるとは。もしかしてちょっと慇懃無礼だったかな。
「アーロン様もそう思ってました?」
「…………」
「うわあ、すみません……」
 そんなつもりじゃないと改めて訂正しておく。尊敬してるのは本当に本当だ。
「召喚士とガードには敬意を払えって育てられたので。それにユウナのお父さんを守ってくれてた人だし、……だからその、失礼しました」
「構わん。だが様は止めてくれ」
「分かりました。じゃあ、アーロンさんって呼びます」

 ドナさんにも怒られたし、様つけて呼ばれると嫌な人も多いのかなぁ。
 僧官様は誰も怒らないのに。ビサイドのじい様だって、偉い人はそれだけ大きな責任を負ってるんだから相応の扱いをしろ、って煩いくらい。
 ってことは、様をつけて呼ぶと「お前の負った責任果たせよ」と受け取る人もいるのかもしれない。
 現に私もユウナのことはユウナ様なんて呼ばないもんね。うーん、難しいところだ。

 私とアーロン……さん、のやり取りをハラハラしながら見守っていたリュックがホッと息を吐いた。
 この子、若いのに苦労してるなあと呑気なことを考える。
「メルってさ、ワッカ以外に態度が雑じゃない?」
「態度悪いじゃなくて雑ってのは的確だねー」
「いやいや、自覚あるなら治そうよ!」
「べつにいいです」

 ワッカなんて鈍いから「メルは誰にでも好意的」だと思ってるよ。
 でも私は単に、よその人から何を思われてもいいってだけだ。
 どうでもいいから突き放した態度が好意的にも見えるだけ。つまるところ、リュックの言う通り他人に対して“雑”なんだ。

「メルが嫌われたらワッカにも悪い影響あるかもよ?」
「そうかな」
「あいつムカつく! じゃあその連れもムカつく! ってなるかもしんないじゃん」
「なるほど……じゃあ治す」
「いきなり素直だなあ!」

 私はビサイドの外で暮らしたことがない。島の外と深く関わってない。
 前世では社会人だったけど、“彼”は他人に対して恐怖と忌避感しか抱いてなかった。
 たぶんワッカが見てる“誰にでも好意的なメル”は前回の私なんだよ。
 カフェのアルバイトを経てスタジアムのフロント係として働き、いろんな人を見て広い世界に生きた架空のメル。
 今の私と前回の私は、考え方もなにもかも、きっと違うのに。

 なんだか胸のどこかがとても痛くて、見なかったふりするために口を開く。
「ねえ、リュック。一応は本人から聞いておきたいんだけど、いいかな」
「うん?」
「もうユウナを誘拐する気はないんだよね? ちゃんとガードとして、ザナルカンドまでついてくる覚悟はできてるの?」
 今まで私の話題で油断してたのか、急に自分の話を振られてリュックは面食らっていた。

 正直、ユウナを攫うに飽き足らずワッカとティーダに爆弾までぶつけてきたのには今でも腹を立ててる。
 召喚士を誘拐するにあたってガードや他の人を傷つけても、ましてや殺してしまっても構わないってことじゃないか。
 手段を選ばないと態度で示しておきながら「今日からガードになります」なんて言われても、すぐには信用できない。
 仲間のふりして打ち解けて、油断したところでユウナを連れ去られたら目も当てられないもの。

「リュックがユウナのガードになるのは、つまりアルベド族の総意に反発するってことじゃないの?」
「……そう、なると思うよ」
「裏切り者って言われるかもしれない。最悪、アルベドに戻れないかもしれない。いいの?」
「それでも、あたしはユウナを守りたい。ユウナが嫌がってるのに誘拐するつもりはもうないよ」
「そっか」
 臆することなく、まっすぐに目を合わせてリュックはそう言った。
「でも……ザナルカンドには、行かせたくないよ……」
 次いで告げられた弱音のお陰でそれがリュックの本心だと信じられる気がした。

 ユウナを守りたい。だからこそ旅をさせたくない。でも彼女の意思も守りたい。
 少なくとも、リュックの気持ちは私たちと同じだ。

 ユウナの話になったのでちょうどいいとばかりにリュックも尋ねてくる。
「メルはさ、ビサイドの人なんでしょ? ……どうしてユウナ止めないの?」
 私たちに会う前からずっと気になってたことなんだろう。
 もしかしてアルベド族は、召喚士の周りにいる人間が喜んで彼らを死に向かう旅に送り出してるとでも思ってるんだろうか。
 そうだとしたらあまりにも馬鹿げてる。

「ユウナは十年前にブラスカ様を見送ったんだよ。私たちが『行かないで』なんて言っても、そんなこと重々承知なんだよ」
「そう、だけど」
「心配するのはこっちの勝手。そのせいでユウナが答えの出せない問題にぶつかるのは、私は嫌だ」
 散々考え尽くしたうえで決意したことなのに自分の気持ちを押しつけてもユウナの罪悪感を煽るだけだ。
 彼女は旅をやめることなんてできないのに、やめてほしいと我儘を言ってユウナを苦しめたくなかった。

「心配しなくても、誰もユウナに死んでほしいなんて思ってない。ザナルカンドには行くけどユウナに究極召喚は使わせないから」
「なんか、思いついてるの?」
 思いついてるっていうか、知ってるけど。
「ま、じっくり考えよっか」
「うん……」
 エボン=ジュについてここで教えるわけにもいかないのではぐらかしたら、やっぱり方法は見つかってないんだとリュックは落ち込んでしまった。

 あ、そうだ。
「もうひとつ聞かせて。ルカでの試合の件にリュックは関わってないんだよね?」
「試合? って、ブリッツの?」
 この反応は知らないっぽいな。よかった。
「あたしは選手じゃないし、ブリッツあんまり興味ないんだけど……試合の件ってナニ?」
「知らないならいいんだ」
 もしアルベド・サイクスがやったことを知った上で見過ごしたのだとしたら、私はリュックを受け入れられないところだった。

 ティーダの時は実際に会ってのギャップもすぐに乗り越えて“仲間”だと思えた。
 なのにリュックにだけこんなに引っかかるのは、勝手に男の人だと思ってたせいだ。
 そのことを考えるとさすがに自分が嫌になる。リュックは何も悪くないって、分かってるんだけど。

 祈り子様と会うため、そしてシーモア老師にユウナの返事を伝えるためにグアドサラムを発つ。
 少し前まで通行禁止になるほど荒れ狂っていた雷平原は比較的穏やかな姿に戻っている。
 とはいっても、相変わらず雷鳴が轟きまくっているのだけれど。
 リュックは雷が大の苦手らしく耳を塞いで笑いながら走り回っていた。正直こわい。
 このまま強引に通過すればリュック本人あるいはその奇行を見てる私たちが変になっちゃいそうなので、旅行公司で休息することになった。

 グアドサラムの異界を出る時……ジスカル様の亡霊に遭遇してから、ユウナの様子がおかしい。
 公司に入るなり一人で部屋に籠ってしまった。
 たぶん今は考える期間なんだ。結論が出たら、ちゃんと相談してくれると思う。
 その時まで邪魔しないで見守ってるしかない。

 雷が弱まるのを待つという名目で私たちも部屋を取った。
 男連中はともかく私とルーも魔力が尽きそうだから、休めるのはありがたい。
 窓の外が光るたびに顔を引き攣らせているリュックが気の毒なので私と同室にしてあげた。
 壁づたいにウォータで膜を張ると音が軽減されるんだよね。……まあ、稲光には無力だけど。

 雷の音が聞こえにくくなったのでリュックは少しリラックスできたようだった。
 せっかく二人きりなのでずっと気になってたことを聞いてみる。
「リュックって、ワッカのことはどう思う?」
「ん? 頭固いけど、いい人そうだよね」
 ああ……それ一番よく聞かされるワッカの評価だよ。

「そうじゃなくって、男としてというか、なんていうか……異性として?」
「えー? いい人そうだけど、ちょっと親父に雰囲気似てるからそーゆー目では見れないかなぁ」
「そ、そうなんだ」
「ん〜〜?」

 なんだか変な誤解をしてるらしくニヤついた顔して覗き込んでくるリュックを押し退ける。
「べつに意味はないんだけど、ワッカがリュックのこと褒めてたから。リュックはどうなのかなってちょっと思っただけで」
 いやいやいや、こんな言い方したらまるで……そんなんじゃなくて。
「ほら、ワッカはモテないのが取り柄っていうか今までそこだけは安心できたというか、ね?」
 あれ? 何言ってんだろう私。こんがらがってきたぞ。

「へぇぇ〜〜、なるほどね〜〜、そっかぁ。メルってば結構、」
「おやすみ。二秒で寝ないとサンダガを打つ」
「うああっおやすみなさい!!」
 やっぱりルールーと一緒に寝ればよかった。
 リュックの眼中にはないらしいと知って安心する気持ちもありつつ……やっぱり、全然モテないのもそれはそれで気に入らないんだよ。
 なんでモテないんだろう? 周りのやつら、見る目がないなぁ!

 雷鳴は豊作を招く祝砲。資源豊かなビサイドやキーリカで雷は恵みの象徴だ。
 まあ、たまーに山火事が起きたりするから怖い部分もあるのだけれど。
 私は雷の音を聞いてると落ち着く。
 それだけに、マカラーニャの森に入ってからの静けさが不安を掻き立てる。
 ユウナが結婚宣言をしてからどうにも暗い雰囲気で、なんか……この旅で初めて「ビサイドに帰りたい」って思ってた。

 憔悴した顔でバルテロさんが森の奥へと消えていく。その背中を見送り、思わずため息が漏れた。
「アルベドのリーダーを誘拐して人質にしようかな」
「えぇっ!?」
 そんな私の言葉にギョッとしたのはリュックだ。
「な、なんで?」
「自分も同じことされたら、身内が誘拐される気持ちも分かるかと思って」
「あ……」

 バルテロさんは「目を離した隙にドナがいなくなった」と言っていた。
 でも違う、ドナさんは誘拐されたんだ。彼に対してリュックが罪悪感を抱いてることからしても明らかだった。

 たちの悪い冗談じゃない。不意打ちでスリプルかければいけるかも、って本気で考えてる。
「アルベドの族長ってどんなやつ?」
 リュックは消沈した面持ちで「無駄だと思う」と呟いた。
「……親父は、人質になっても自分の意見を曲げないよ」
「あー、リュックのお父さんが族長なの? 例のワッカに似てるという」
「へ? 俺?」
 間抜け面で振り向いたワッカをじっと見つめた。顔が似てるのか内面が似てるのかは知らないけれど。

「ふぅん。じゃあ、やめた」
「え……」
「大事な人を奪われたら残された人が傷つくって、私は知ってるし。アルベドと違って」

 ワッカに教えられるまでもなくアルベドの目論見なんて分かってる。
 どうせ召喚士に究極召喚を使わせるのは可哀想だから、とかそんな理由で攫ってるんだろう。
 自分の同情心を満たすために。召喚士本人やガードの気持ちなんて考えもせずに。
 疲れ果てて窶れたバルテロさんの姿を見てリュックは後悔していたようだった。
 でもアルベドのほとんどは、バルテロさんのことなど考えもしないんだ。

 幻光虫をたっぷり吸って半ばスフィアと化しつつある木々は踏みしめるとバキバキ音がする。
 魔物ごと焼き払っても火事にならないのがマカラーニャの森のいいところ。
 やけくそにファイアを撃ちっぱなしながら歩いていると、ワッカが私の腕を掴んで引き留めた。
 今ストレス解消してるんだから、邪魔しないでよ。

「おいメル……」
「何」
「お前、なんかリュックに対して妙に厳しくねえか?」
「知らない」
「アルベドはアルベド、リュックはリュックだろーが」
「けっ! そんなのワッカに言われたくないね!」
「……反抗期か?」
 べつにそんなんじゃない。ていうかリュックに当たってるつもりはない。
 むしろリュック以外のアルベド族にムカついてるだけだ。

「つーか俺がリュックの親父さんに似てるってどういうことだよ」
「リュックが言ってたよ。ちょっと似てるって」
「ああ? ……絶対、似てねえ!」
 嫌がるところなんだろうか。私はリュックのお父さんがどんな人か知らないけど、たぶん“頭固いけどいい人”なんじゃないの。
「その人のこと知ってるの?」
「そりゃいろいろ……世話になるからな」
「ふーーーん」
 いろいろ、ね。一体どんないろいろなんだか。

 私がリュックに対して妙に厳しいって言うけど、ワッカの方こそリュックには妙に優しいじゃん。
 ティーダやアーロンさんには普通なのに、リュックにだけやたらと気を遣うし。
 それにわざわざ「仲良くしろよ」とか言ってくるし。余計なお世話だっての!
「なあメル、こないだから何を怒ってんだよ」
「べつに怒ってないですぅ」
「ずっと機嫌悪いじゃねえか」
 全然、怒ってなんか、ないもん。

 不機嫌そうに見えるんだと指摘されると余計にムカついてくる。
 その原因が分かってるから自己嫌悪でまたムカつく、悪循環だ。
 泥沼に嵌まった私をワッカは放っといてくれない。下手につつかれるのが一番イラつくのに。
 助け船を出してくれたのは私に八つ当たりされているらしいリュックだった。

「あー、ちょいちょい、ワッカ」
「何だよ」
 二人で並ぶ姿にムッとして睨んでしまったけれど、リュックはそれを見てますますニヤつくだけ。なんか嫌な予感がする……。
 私の前で堂々と内緒話とかしないでほしいんですけど。

「は!?」
「絶対そうだよ」
「いや、それはねえだろ」
「ホントだって!」
「ないない」
「じゃあ試してみなよ〜!」

 嫌な予感が頂点に達して、なんか言われる前に逃げようと思った。
 けど私が距離を取るより先にワッカに捕まった。
「あのな、俺はお前以外の女は眼中にねえから、妙な心配すんなよ」
「んなっ! そんなんじゃ、ないから!」
「おいおい、ほんっとに妬いてたのかよ」
「違いますぅー!」
「お前可愛いなあ」
「は、はあッ!? ばっかじゃない!?」
 なに微笑ましそうな顔してんの!? ムカつく! ムカつく!!

 勢い余ってワッカにファイガをかましたらユウナが慌ててレイズを唱え始める。
 一気に騒がしくなったマカラーニャの森でリュックは呆れたように息を吐いた。
「ふっ。けしかけといてなんだけど見てて腹立つね、キミたち」
「じゃあワッカに変なこと吹き込まないでよ!」
 もう絶対しばらく機嫌治してなんかやらないんだから!!




|

back|menu|index