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category:[FF6]


・本? 書簡? 印刷技術は?
製紙や製本や印刷の技術はどの程度まで進んでいるのか。画面上で確認できる民家の本棚には大抵たくさんの本がつまっているが、それは一般庶民にも容易く手に入るものなのか。
一部の学者が学術書を残すだけなのか、大衆文学まで存在するのか。どうやって量産しているのか。
FF6なら活版印刷があってもおかしくないが、FF4には印刷機がある気がしない。それを造っていそうな国がないからな。といってさすがに写本でもなさそうだ。銅版印刷かな?
しかしSFC期FFの宗教観で印刷技術が爆発的に進歩するのだろうかという疑問がある。本(文書)とはその知識を必要とする専門家だけが読めればいいものであって、一般市民に読ませる必要がないなら写本は最低限でいい。原本が経年劣化したら保存のために写本すれば済む。
わざわざ印刷する必要があるのかという話。聖書のような「すべての人々に読ませるべきもの」がないと、専門書を大量に複製する必要がなく印刷技術は発展しないと思うんだ。
宗教がなくても戦争があれば進歩するのかな。前にも少し触れたがFF4他にはひそひ草があるし、月の民みたいにテレパシーが発達していると“文字で情報を伝達する技術”は二の次になる気がしてならない。
ああでも、絵画・芸術方面で版画がうまれて、それを本にも流用する→本の大量生産が可能になる→庶民の識字率も上がるという流れならあり得るのか。

・一般教養
学校制度はあるのか? FF4には設定上、学校があったな。セシルはそこでカインと会ったんだっけ。で、卒業後に兵学校へ進み軍に入る。
なんやかんや命懸けで戦ったり世界を救ったり各国首脳と渡り合ったりしないといけないから、完全な“一般人”ってあんまり仲間にならないな。
セシルとヤンはトップレベルの軍人だし王城暮らしだし、ローザやカインなんて貴族だし、ギルバートとエッジは当然として、賢者のテラもパロポロも魔道士教育で一般の子供より教養があっただろう。
FF4で一般人と言えそうなのはシドくらいか。外交にも関わらなそうだし、専門知識はあるだろうけど一般教養という意味ではどうだろう。庶民からは「すごい、頭いい!」と思われてて知識階級からは「無学な野蛮人め!」と思われている感じかな。
庶民宅に本があるくらいなら椅子を使う文化も古くから浸透しているかもしれない。ミシディアみたいなド田舎の村の民家にも椅子ってあったかな?
FF6は産業革命後という非常にざっくりした指標があるが、FF4の文明レベルはさっぱり分からない。あんまり“現実世界の○世紀頃△△国がモデル”みたいなのは好きじゃないんだけどね。

・なぜ言語が世界共通なのか?
国籍も多様な仲間たちが会話や意思疏通に困らないのはRPGのお約束。
シャドウハーツみたいに「外国人だけど日本語しゃべってんよ」と言い切っちゃう無茶なゲームもあるが。あれはペンシルベニアの吸血鬼が数百年前に日本に来たことあるから静岡弁を話せますってゲームなので仕方ない。
魔法が使えないのは馬鹿だから(公式設定)だったはずの主人公がまさかのマルチリンガルでも仕方ない。
しかしFFは? 全世界の人が日本語を操ってるのか? 日本は存在しないのに? 仮に世界が極端に狭いのだとしても、FF4なんかだと地底に行ってさえちょっと語尾が変わる、方言くらいの違いしかない。
月の帰還でクリエイターが「言葉が通じるだろうか」と言っていたので異世界ならさすがに言語も違うのだろうか。
そのわりに火星と木星の間からやって来た月の民とは会話に苦労しないのですが。もしかしてフースーヤってテレパシーで話してたの?
青き星でも、ダムシアンとエブラーナでほぼ同じ言語が発展するのはなぜなんだ? 文化だって全然違うのだから言葉も変化するはずだ。日本ですら南端と北端では異国並みに言葉が通じない。
FF6で異世界といえば幻獣界があるけど幻獣は外の世界出身だからいいとして。やっぱり知らないうちに太古から“クリスタルによる世界の統一”みたいなものが行われているのではないだろうか。

・パーティ内にマルチリンガルがいるの?
その国の文化によって他国では通じない単語、くらいのものは存在しそうだ。
エッジが「うちじゃ清貧が徳とされるからな。王子の俺も煎餅布団だって平気で寝れるぜ」とかいってギルバートは「大部分なにを言ってるのか分からない……」みたいな。製品が得? センベ・イブトンって何だ?
前述のシャドウハーツでは物語の舞台を日本に移した時に日露ハーフの主人公ほか数名しか“日本語が分かってない”という明確な描写がある。仲間内でも通訳がいないと会話できないってことになるのだが。
FFも描写がないだけで実はそうなのかもしれない。
FF4はメインキャラ勢がそこそこ教養がありそうな人ばかりだからいいとして、ヤンと幼リディアとかパロポロとか実は直通で会話不可なのかもしれない。
バロンとミシディアは少し前まで国交があったはずなので、やはりセシルが鍵か。リディアは幻界から帰って以来マルチリンガルになってそう。人間語を使うのではなく幻獣言語で相手の精神に干渉していそう、という意味で。
FF6はサマサ組が危ないかな。サマサでも魔大戦と魔導士に関わる歴史を学ばせないといけないから、教養はあるだろう。しかし村ごと隠遁生活を送ってるわけだからリルムが外国語を話せるとは思えない。
ストラゴスは若い頃ガンホーとあちこち旅してたなら多国語堪能かもしれないけれども。
仲間が集結して始めのうちは特に、世界各国旅慣れてるロックとか外交のためにある程度外国語ができそうなフィガロ兄弟、セリス、カイエン辺りが間に入ってたのかもしれないな。

・各国に布団はあるのか?
部屋の中で靴を履くのか? ベッドにも履いたまま入るのか? そこら辺も気になるところではある。
いつも迷うのが、掛け布団の名称問題はどうなっているのか。和風っぽい世界観ならいいけど洋風ファンタジーで“掛け布団”をかぶって寝るのは凄まじく違和感がある。
大体は“シーツ”で誤魔化してるけど。あとは毛布、掛け布、上掛け、キルト、デュべ、ブランケットくらいか? 綿布団とか綿入れも変だ。どれもある程度は国や環境が限定されてしまう。
エブラーナやドマなら布団はあるのかもしれない。現実に海外で布団を使ってる外国人の話を見るに、広まりさえすれば和風国家以外でも布団を使うキャラクターがいると思うんだ。
FF4ならファブール、ミシディア辺りは寒さが厳しいイメージだから掛け布団がありそうに思う。エブラーナとダムシアンが交流あったような感じなので、そこからファブールに輸出されたり?
FF6ならナルシェか。個人的にはコーリンゲン、マランダ辺りも高地っぽくて寒そうなイメージがある。逆にフィガロやダムシアンで布団はないだろう。
綿や羽毛の主な原産地まで考え始めるとキリがないけど、そこから交易の動きを想像するのも楽しいよね。
で、結局のところ掛け布団ってなんて言えばいいの? 宿屋のグラフィック見た感じ、一番上は掛け布団っぽいんだよな。見なかったことにしてシーツにくるまって眠るのでもいいけどさ。

・成仏に相当する言葉は何?
実のところ幽霊と精霊と霊体系モンスターの区別もよく分からない。
死んだ人は普通、どこか別の世界へ行く(成仏する)のか? それとも幽霊となって現世に留まるのか? それが悪霊化するとモンスターになるのか? 精霊とは現世と常世の狭間に生まれついた存在なのか?
FF6には「霊界」がある。しかしドマ以外でも霊界や魔列車の存在が認知されているのかは不明だ。
マッシュは“魔列車の実物を見たことがない”だけなのかそれとも“存在を知らない=フィガロには霊界の概念がない”のか、それとも“霊界に類する概念はあるけど言葉が違う”のか。
「降りられなきゃ俺たちも霊界とやらに案内されちまうってことか?」の台詞を見ると、死んで霊界へ行くという認識そのものがフィガロにはないように思えるが。
死者の扱い方がよく分からないので困る。FF4カイン成り代わり夢では結局やけくそで「成仏」って言葉を使ってしまった。もし後で設定を固めるようなことがあれば修正する。
三闘神が魔法を司る神なのだからFF6には神界やそこにおわす主神や死を司る神、生を司る神もありそうなものだがまったく話に出ない。それどころか教会神社寺社、何かを奉った社や祠さえ見当たらない。
一体FF6世界の宗教観はどうなっているんだ。

・死後の世界
FF4ではアンナが「大いなる意思とひとつになる」というようなことを言っていた。カイナッツォ様は月の帰還で「ここが地獄か」と仰っていた。
スピリットやゾンビーのようなモンスターが現実に跋扈しているので“あの世”とか“成仏”といった概念はなさそうな気がするのにアンナの台詞で分からなくなる。
死んだあとにいく世界があるのか。それとも死は消滅なのか。生まれ変わりの概念はあるのか。モンスターと人間では違うのか。成仏できなかった者がアンデッドモンスターになるのか。
クリエイターの月で目覚めさせられて「地獄か」と言うのは、それまで別の場所で眠っていたように感じられる。ポロムだったかが「この月こそ地獄だわ!」とも言ってたので、概念としては普通に存在するようだ。
地獄とは一体……。
四天王もセシルたちに殺されてアンナと同じ場所へ逝ったなら、再生された時には「生き返らされた」「甦らされた」でいいのではないのか。実際にFF4でもゼムス様に復活させてもらっている。その時は“自分が現世に復帰した”ことを理解している。
クリスタルによって再現されたカイナッツォはあの場を“現世”でも“あの世”でもない“地獄”だと感じたわけだから、現世、幻界、アンナが逝った場所(霊界とする)の他に、地獄と認識される場所が実在しているということだよな?

・世界を区切ってみる
常世←霊界|地獄|幻界|実世界→現世 実世界で死ぬと霊界にいく。その狭間に幻界と地獄が存在する。幻界はチョコボやボムもいるので死者との関わりは薄そうだ。なら地獄は死者側に近い異界ということか。
霊界にいった死者は現世に干渉できないが、存在が揺らいで地獄に戻ってくると幽鬼のごとく僅かながら現世に干渉することもできる、と。
ああそういえばFF4にも地獄という言葉は出てきたな。エブラーナ王の「お前たちも地獄の砂にしてやろう」とかいう台詞。
たとえば彼ら夫妻は肉体を改造され“人間としては死に片足突っ込んだ存在”となったために地獄へ堕ちた、と考えてみる?
実世界とは遠すぎるので幻獣のようには干渉できない。しかし完全に霊界へいったわけでもないのでエッジに警告を与える程度のことはできる。
オーディンは幻界で肉体をもらったから幻獣として地獄の住人より強く実世界に干渉できる。

実世界と幻界は死者の居場所ではない。肉体を持ったまま往き来ができる。
幻界と地獄はどちらも現世と常世の狭間に存在するが相互関係にはない。
幻界は肉体を持つ生者が暮らす異界で、地獄は肉体を持たない死者が暮らす異界。
地獄と霊界は生者の居場所ではない。生きた肉体を持ったまま行くことはできないし、魂だけで生き返ることも不可能。
肉体を失ってもまだ個を保つ幽霊は地獄に留まり、個を手放して永久の眠りについた死者は霊界で大いなる意思とひとつになる。

よし、わけが分からなくなってきたぞ!

昔のゲームなんだからそこまで細かい公式設定はないよと言ってしまえば終わりだが、こういうところ妄想するのは楽しいよね。
世界観妄想ページを作りたいくらいだ。必ずしも原作に基づかないので考察ではない。
でも面倒だから現状ここに書き散らすだけでいい。数が増えたら倉庫を作るかもしれないけど。


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