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category:[FF4]


ギルバートとか絶対もっといろいろあったやろ。
そこでゴルベーザへの憎悪が出てこないのがギルバートのキャラクター性ではあるのかもしれないけど葛藤さえ見せないのは何かが違う。
TAの時は、ハルさんがいたからギルバートは穏やかでいられるのかと思って暖かく見られたんだけど。
少なくともFF4の段階で目の前にいるゴルベーザに激昂せずにいられるってのは、冷静とか温厚とかじゃなく薄情なだけに思えてしまう。
「君だって、彼に言いたいことがあるんじゃないか……?」くらい言ってくれよ。

家族と国民と恋人を目の前で爆殺した相手、しかも本編じゃファブール以来直接対峙することもできなかったゴルベーザとやっと対面してるんですよ?
そりゃそこでギルバートとゴルベーザの会話なんか入れたらシナリオのテンポ悪くなるのは分かるよ。
でもセシルのために自分の感情を呑み込むとしても、「たった一人の肉親なんだろう……?」の前後にいろいろあって然るべきではないのか。
“愛情であれ憎悪であれ、今言っておかなければ二度と会えないんだ”という苦悩が微塵も感じられないのだが。
どう考えても 既存のセリフを口調変えて別キャラに言わせただけ なのが原因。TAボスラッシュのコピペみたいなセリフ群と同じ。

なんだろうな。
先に書いたシナリオがある→キャラクターを入れ換える→流れに沿って内容を変えず口調だけ調整する。
これをやると、キャラが“台本にしゃべらされてる”感じがしてすごく嫌。
カイロザリディアがセシルの背中を押してゴルベーザに言葉をかけさせようとするとこ、三人の性格が出てて好きなのに。
GBA版では“べつに誰が言っても一緒”なセリフになっちゃってる。

ローザが「セシル」としか言わず黙って促すのは、セシルなら自力で兄貴を受け入れられると信じて背中を押すローザの性格があらわれている。
カインが「いいのか? 行かせて……」ってのは長い付き合いでセシルの葛藤をよくよく理解できるからこその消極的なセリフになっている。
全部吹っ切っての「お兄さんよ!」なんてのは、半幻獣になりかかってて価値観ずれてるリディアだからこそ言えることだろ。

なんか“お兄さんよ!というセリフを改変する”ことしか考えてないのでは?
ゴルベーザがセシルの兄であること、に重きを置くのは家族を亡くしたリディアだからこそのセリフだと思うんだよ。
ヤンとパロポロはまあ分かるけど、血は繋がってなくてもずっとセシルの家族だったはずのシドに「血を分けた兄弟じゃろ」とか言ってほしくないし。
「恨み言でも何でも、ぶつけてやらんか!」とか「言わなきゃ伝わんないことってあるんだぜ!」とか「試練の山で過去を許し、受け入れたこと……思い出してください」とか。
なんかあるやろ!
どうして一から“このキャラクターがこの場面で言いそうなこと”を考えてくれなかったんだろう。

何が一番納得いかないって、直前のフースーヤのセリフに対する返しではちゃんとそれができてるってことだわ。
エッジの「正業を愛してるからな!」の改変なんか、元のセリフを気にせずそれぞれが自分の言葉を発してるのに。
シドのセリフとかすごくシドらしくて好き。
でも他の部分は……。

えーなんかもうTAやってメンバーチェンジしても大して変化を感じられなくてガッカリした時の気分が蘇っちゃったよ。
とりあえずGBA版を買う必要がないことは分かった。
それよりDS版を買い直す方がいいわ。(引っ越しの時に紛失したっぽい)
DSでのローザのセリフ変更はとても気に入っている。
FF辞典かなんかでも言われてたけど「危ないから連れて行けない」「危なくても平気!」では問答になってなかったし。
あとやっぱりセシルと一緒に戦うために白魔道士になったローザなんだから「あなたと一緒ならどんな危険なことだって……」より「私がいなかったら回復はどうするの?」の方がローザらしいよね。
守られるヒロインじゃないんだよ。ローザもセシルを守るんだよ。そういう女性なんだよ。
あのセリフを書いた人は少なくとも、“ローザが言いそうなこと”を考えて変更したのだろうなと思える。


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