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category:[設定だけ]


ルビカンテはこんな弱いやつ要らんと言い、バルバリシアは美しくないので要らんと言い、スカルミリョーネはアンデッドの餌くらいにはなるかと言う。
唯一「そんじゃあ俺が引き取る」と言ったのがカイナッツォ。
全員が「ふーん、食べるの?」って思ってたらまさかの夢主を育て始めるカイナッツォ。
この世界のことを教えてやり人間の町で暮らせるように御膳立てしてくれる。

そして時は来たれり、“バロン王”がまた別の孤児を拾ってくるわけですよ。
気弱で痩せっぽちで頭も足らず、いつも素直で一生懸命なだけが取り柄の小娘。
不幸な経緯でもあったのか、口がきけなかったりするとなおよろしい。
王の厚意で黒魔法を勉強しながら赤い翼の下っ端として働くことに。

政務の隙を縫って娘を呼び出して話を聞くバロン王様。

「あのさ、もしかしなくてもカイナッツォ、王様に化けてることがバレないようにじゃなくて、自分が今より手を抜けるようにって理由で私を使ってるよね」
「ったりめーだろうが、てめえみたいなゴミが他に何の役に立つんだよ?」
「まあいいんだけどさあ」

実際のところ口は普通にきける。
ただ可哀想な孤児の役をやってるだけ。
夢主が不幸かつ健気であるほど、情に厚く優しい元ナイトのバロン王様というイメージが補強される。
カイナッツォが多少手抜きしたところで夢主さえ周囲の好感を得ておけば違和感を抱かれることはない。

お前に愛着なんぞねーけど役に立ってる間はきっちり酷使してやるよってなカイナッツォ。
なんかとんでもない悪事の片棒担がされてるけど一応このカメ命の恩人だしなーって夢主。
捨てる神あれば拾うカメあり夢小説。
読みたいです。


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