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しかしこれは夢主の年齢がかなり制限されてしまうな。
そもそもワッカとチャップの年齢差が三歳以上にはなり得ない……はず。
ワッカとルールーの「父親のことなんも覚えてねえ」「私は五歳だったから少し覚えてる」という台詞からしても。
もし両親が死んだのがワッカ四歳の頃ならルールーは「私は五歳だったから」とか言わんだろう。普通に「私は少し覚えてる」と言うと思う。
てことは、まあ両親亡くしたのは二歳か三歳の頃だったわけだ。
そしてチャップは一歳か二歳くらい。

うーん。
少なくともワッカがまともに自力で生活できるようになるまでは兄弟とも寺院で暮らしてたんだろう。
そういう境遇からエボンに対する信仰心が強固になっていったのか。
寺院が恩人であり育ての親。
信仰が打ち砕かれるだけでも大変なことだが寺院に裏切られることでワッカにとっては二度も親を亡くしたような気持ちなのかもしれない。

いつも通り話がずれた。

で、夢主を挟み込むとしたらチャップより年下でも年上でも年子で三人か。
ちょっと幼子を残して二人揃って死んだ両親の印象が悪くなるような気もするんだけどそれは現代的な感覚かな。
スピラだったらシンにやられて死ぬ前に三人も子供を残した偉い人、と称えられるかもしれない。

しかし子供が生まれたら兄姉を父親が連れてよそに移るとか、一時的に寺院へ引っ越すとか、とにかくシンの襲撃で一家全滅だけは免れる努力をしないもんかね?
むしろ寺院がそこら辺を推奨しないのか?
最悪の事態に備えて○人以上の家族は同居してはならない、みたいにさ。

まあいいや。
夢主をルールーの弟妹にすることも考えたけどそれだと転生夢主と同じく普通にワッカ夢と化しそうだからやっぱりワッカの実妹にしたい。
惚れた腫れたではなく単純に身内から見たワッカの魅力に興味がある。
前にチラッと書いたような気がするけど、夢主も重度のアルベド嫌いってのがいいな、この場合。
ワッカが自分を客観視するための役割を担える。

チャップが生きてる間は将来的にルールーが家族に加わることを念頭に置いて楽しみにしている夢主。
で、チャップが死んだからっていきなり「それでは兄の方をどうぞ」とはいかんわな。
でもやっぱり意識の片隅くらいには「代わりにワッカと結婚してもらえば表面的な傷は見えなくなる」と思うんじゃないか。

たとえば口さがない年寄り連中はチャップが死んですぐに「だったらワッカと結婚しろ」「むしろ(討伐隊なんかに入って戦死したチャップより従順なワッカの方が)都合がいい」とか言いそう。
そんで放心状態で怒りも湧かないワッカとルールーに代わってブチキレる夢主。
「家畜の交配じゃあるまいし無神経なこと言わないでよ! こっちが駄目だったからあっち、なんて簡単に切り換えられるわけないじゃない!!」
と、怒りつつも罪悪感があるのは自分もチラッと同じようなことを考えたからだろうか……って自覚するみたいなね。

その感情が正負どっちに寄ってるにせよ、チャップが死んでから夢主が“兄とルールーをくっつける”ということを考えるまでにそう長い時間はかからないと思われる。
チャップを喪った兄と自分の傷を癒したいのもあるし、放っとくと思い詰めそうなルールーを立ち直らせたいのもあるし。
あとチャップがいなくなってより一層頑なになったワッカの庇護欲を一人で受け止めるのがしんどい、ってのもありそう。

つーか、ワッカってたぶんビサイドの年寄りに好かれてるよな。
いや好かれてるというか、頼られてるというか、悪く言えば使い勝手がいいと思われてるというか。
典型的な“村の若者”だし。

あとユウナが寺院から出てこないって僧官が相談しに来たのも印象深い。
そりゃ他のガードは試練の間にいるからワッカしか聞けないけどさ。
まだ暫定ガードって立場なのに「様子を見に行った方が良くはないか?」ってワッカに聞くことなのか。
寺院で判断しろよ、と思うし、それだけ寺院側からの信頼度も高いんだろうなって。

ルールーはどうなんだろう……。
自立心の高そうな若い女性陣とは仲良しだと思うけど、いわゆる村の重鎮とは折り合い悪そう。
人生経験豊富といえば聞こえはいいが裏を返せば二回もガードに失敗してるわけだし。
広い視野を持っている、ということはビサイドの保守的な老人にとっては美点になりにくい。

うーん、やっぱりなんかむしろ村の年寄りはワッカをもっと他の扱いやすい大人しい女性と結婚させたがりそう。
そんでワッカも流されるまま言うこと聞きそうだし、夢主はむしろそれに反発する形でワッカの自立を促すのかな。
いい機会だからってズーク捕まえてワッカとルールーをガードにしてくれって(勝手に)頼み込んだり。
とりあえずワッカは一旦ビサイドを離れろ、と。

あーこの夢主でルッツ夢やりたい気がしてきた。

生存ルートのルッツってある意味ワッカ以上に脆そうだよな。
自分が討伐隊に誘ったチャップは最初の作戦で戦死するし。
自分を追っかけて討伐隊に入ったガッタは言うこと聞かずに死ぬし。
そんで「お祈りしとけ」つって「そういうジンクスも全部なくしたいんだ」とか言ってたティーダも客観的に見てやっぱり死んで帰って来ないという。
ティーダが帰って来なかったの、ルッツ的にはトドメの一撃だよな……。
やっぱりお祈りしなかったせいだろって思っちゃってもおかしくねえよ。

兄にせよ自分にせよ「それぞれの人生を」がモットーの夢主なのでユウナの旅にはついていかなそう。
討伐隊に入るのもありだけど、ワッカとは別方向で“兄弟とは違う道”に固執してそうな気もする。
そんで兄の過保護を疎ましく思いつつ、自分自身の人生を歩むことを強制してる辺り実は夢主もしっかりワッカと似てる、みたいな。


夢主は反抗期ぶってるけど内心かなり保守的な堅物ってイメージ。
なんかもうちょい真面目に考えたくなってきた。


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