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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -

category:[設定だけ]


自他ともに認める女好きのわりに特定のパートナーがいないまま27歳独身のエドガーさん。
いくら小国とは言っても跡継ぎがいないのに誰一人として切羽詰まってないのは謎。
もしかして本命というかキープというか、いざって時には絶対結婚できる予定の相手を確保しているからこその余裕だったり?

正式な婚約者ではないが周囲の認識としては“将来の王妃”ということになってる夢主さん。
その人がいるからこそ王様が遊び歩いてても黙認されているとか。

しかしまあ、レディに優しくがモットーのエドガーが婚約者をほったらかしてそこら中の女をナンパしまくってるとは思えない。
なので婚約は表向き十年以上前の口約束程度、エドガーとしてはいずれ破棄されることが大前提だと考えている、としよう。


夢主がエドガーのナンパを見過ごしてる理由は権力欲の強さによって変わる。
間違いなく王妃になれるなら恋愛関係は要らない、という人でもいい。
その場合エドガーは反発しそう。
自分が愛のない結婚をするのも嫌だけど、必然的に夢主も好きでもない相手と結婚することになるし、フェミニストのエドガーはたとえ夢主に惚れてなくても女を政略の道具にすることを嫌がるだろう。
でも異性としては好きじゃなくたって特に嫌ってるわけでもないんだから、夢主が「政略結婚が嫌なら好きになってしまえばいいのでは?」とか言って解決する。
端から見るとドライなのに実は結構仲良しな夫婦ってのもなかなか。


で、権力欲があんまりない夢主がナンパを見過ごしてる理由。
それはもう夢主が前述のエドガーと同じような思考を辿っているのだと思う。
「あんなに女好きなのに自由恋愛できずに結婚させられるのは気の毒、ギリギリまで好きなようにナンパさせてあげよう」
エドガーに好意を持ってるからこそ意思を尊重してるとか?

さすがに30過ぎたら(世継ぎ的な意味で)焦り始めるだろうから夢主はエドガーよりちょっと年下くらい。

20代前半なら自由にしていいとは言いつつエドガーのナンパに内心で嫉妬を燃やしてそう。
擦れっ枯らしの田舎貴族で25歳、とかだったら「陛下が好き勝手に女を口説けるだけ平和ないい国になったよね〜」と呑気に構えてそう。
いずれにせよ「どうせ将来的には結婚する予定なんだからナンパを止めさせるつもりはない」というのが夢主の態度。


エドガー側の内心。

王妃の座だけが目当てなのか、愛情を育む余地はあるのか、実際のところ自分のナンパ癖をどう思ってるのか、いろいろ考えてそう。
「私というものがありながら他の女を口説かないで!」と言わないのは自分に興味がないから?
もし仮に夢主が自分を好きだとしたら、ナンパ癖を止めさせるはずではないのか。
そういう結論に達してたら、夢主のことは頑なに口説かないエドガーってのもいいな。
一方通行好き。

ただ女心の機微に聡いエドガーさんなので、仮に夢主がエドガーに惚れてるならちゃんと気づきそうなんだよなぁ。
むしろ両片想いゆえの盲目状態に陥ってるのかもしれない。

迂闊に相手を好きだなんて言ったら即結婚が決まってしまう。
そしてお互い“エドガーが他の女をナンパするのは/夢主がナンパを止めないのは結婚の意思がないから”と誤解している。
早いこと婚約破棄を言い出してフッてくれないかなあ、と二人とも悶々としてる状態、楽しい。

マッシュが帰ってきて「なんでまだ結婚してないんだ? は? 兄貴は(夢主は)自分と結婚したくないんじゃないかって? なんでそうなったんだ。二人とも馬鹿なのか?」とかケツ叩くまでぐだぐだやっててほしい。


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