「ほら、早くしなよ」

「…ほ、ほんとにするの？」


身長のせいだけじゃなく、今私は床に座っていて、彼はベッドに腰掛けているから、必然的に私は見下ろされる形になっている。

精神的にも、今こんな状態。


「うん。なに、嫌なの？」

「嫌じゃないけど…」

「じゃあ早くして」

「どうしても？」

「当たり前でしょ。これ見てやめれると思う？」

「う…」

「このままじゃパンツに収まんないよ〜」

「…」


たしかに。


彼に引く気がないことを悟り、私は覚悟を決めた。
恐る恐る、ソレに顔を近づけてみる。









……ぺろ







「…うえ」

「変な顔ー」

「だってこれ…」

「まずいっしょ」

「わかってんならなんでこんなこと…」

「オレはまずくないもん」

「なんて自己中」

「ちゃんと口に入れて？」

「入るわけないでしょ、こんなの」

「いいよ先っぽだけでも。今回は」

「今回って、まさか次もあるって、…っうぐ」

「ほら、喋ってないで舌動かす」


入らないと言ってるのに、頭を掴む大きな手は私をぐいぐい押して、奥へ奥へと入ってこようとする。


「っう、あ…」

「うわー顎外れそー」


可愛い可愛い、上から間延びした声が聞こえてきて、大きな手は私の頭頂部を優しく撫でる。


「ねぇもっとジュポジュポできないの？エロビデオみたいに」

「っ、んー！」

「見たことないって？じゃあしょうがないなー」


口から漏れてきた、自分の唾液なのか違う何かなのかよくわからない液体が顎を伝って首まで垂れてきた。きもちわるい。

苦しむ私とは対照的に、彼はときどき息とも声ともつかない音を漏らしては私の頭を撫で続けた。顔は見れないけど、たぶんけっこう気持ちいいんだと思う。

唇と舌と、たまに手も使って、どんどん大きくなるソレを相手に、私は懸命に働いた。
すると限界まで膨らんだのか、ある時を境にソレの成長は止まった。
私の労働時間に終わりが見えてきた。


「あー出そう。ナマエちん、出そうだよ」

「…っ」

「ねぇ出ちゃうよナマエちん。なんか言ってよ」

「っう…ぐ」

「喋れないの？」

「んん、…っあ」

「なんだよー。じゃあーどっちか選んでね」

「……」

「このままくちに出すかー、いっかい抜いて顔にかけるか」

「！？」

「どっちがいいー？」

「んー！んん」

「どっちもがいい？オレ最近抜いてないからあと２、３回は出るよ」

「んん、…やめ、」

「どっちもやっちゃおっか」

「…っやめ、やらって…！」

「あ、ちょっと、喋んないで、…っ！」

「！！げほっ、っは、…！」


舐めたときとは比にならないほど苦いねばねばしたのが、直接喉の奥に流し込まれた。
気管にも少し入ってしまったらしく、上手く酸素が取り込めない。しかも普通の飲み物でむせたときよりも、すごく苦しい。


「…あーもうナマエちんのばか。もうちょい持つ予定だったのに」

「はぁ、は…」

「くるしい？」


喋れないから、黙って何度も首を縦に振った。


「ナマエちんがいけないんだよ。こんなときに生理になるから」

「っはぁ、はぁ」

「あと２回ね。はい、くち開けて」

「……」

「やっぱ３回かなー」

「……」








…ぺろ





「そうそう。さっきより良いじゃん」


大きな手が、また頭を撫でた。





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