「あー暇。暇だよ荒北」
「…いきなり部屋呼びつけといてそれはねぇだろ」
「だってさー家出るの面倒だし、でも特にやることないし?」
「シラネーヨ」
「文句言いながらも来てくれる荒北好きだよー」
「ハイハイ」


「映画とかねぇの」
「そこのラックにDVDない?」
「あった」
「てきとーに見ていいよ〜」
「なんでスパイキッズしかねぇの。つまんな」
「面白いじゃん」
「俺ホームアローン派」
「えー」
「つーか3だけ無いの気になるんだけどォ。どうせなら揃えろよ」
「3気に入らなくて売った」
「はァ?!3だけ?」
「うん」
「お前見た目に寄らずロックだな…」
「荒北は見た目に寄らず小心者だよね」
「っせ!」





「お腹空いてきたなーコンビニ行こうかなぁ」
「……」
「しろくまくん食べたくない?」
「…おい」
「なに」
「パイズリ天国ってなんだよ」
「なんて?」
「なんでスパイキッズ2の中身がAVなんだよ」
「あー」
「中坊か」
「前の彼氏とよく一緒に見てたんだ…。嫌なこと思い出した最悪」
「俺のほうが最悪だわ」
「はぁ。…よし、見るか」
「ナイわー」
「別に荒北のアリになりたくないし」
「えマジに見んの」
「見るよ」


……
……


「アンアン言ってるね」
「言ってるな」
「パイズリってどうなのよ実際」
「まァあんま気持ちくはねーんじゃなァい」
「視覚的に興奮するんだろうね」
「ん。普通に入れたほうがいい」
「やってもらったことあんの?」
「………」



「やっぱしろくまくん食べたくない?」
「コンビニ行くか」
「うん」
「奢れよ」
「えっやだよ」
「財布、寮。置いてきた」
「せこいな」
「忘れたんだよ!」
「だからヤなんだよねー荒北は。真波くんとは大違い」
「…んで急に真波出てくんだよ」
「え、だって真波くん可愛くない?」
「知らねーけど……」
「私真波くん好きだし」
「へぇ……」
「なによ」
「お前のそういう話聞きたくなかったわ」
「どういう意味」
「なんか母ちゃんの裸見たときの気持ちになってる」
「……よくわかんないけどすっごい失礼」
「……ペプシ買ってい?」
「安いほうね」





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