恋人たちに50の質問

Q01:まずは軽く自己紹介して下さい。二人のお名前は?
『ナマエです』
「一松」

Q02:性別を教えて下さい。
「はぁ?なにその質問。見ればわかるデショ」
『ズボン下げようとしないで』

Q03:生年月日と血液型を教えて下さい。
『一松くんのほうがちょこっと歳上です』

Q04:二人の身長は?
『猫背で気づかないけどけっこう大きいよね』
「ナマエは小さいよね」

Q05:その身長差、(色んな意味で)ちょうど良いですか?
「いいんじゃねぇの」
『だそうです』

Q06:馴れ初めを教えて下さい。出会ったのはいつですか?
『春頃だっけ』
「そうだね」

Q07:初対面のシチュエーションは? どんな場所で会いましたか?
『松野家の郵便が間違ってうちに届いて、それを届けに行ったら』
「いやーびっくりした」
『その後も家が近所だから偶然会うことが多くて、仲良くなってった感じ?』

Q08:お互いの第一印象は? 出会った時に、恋人になると思ってましたか?
『すごくそっけなくて怖かったから嫌われてると思ってた。恋人なんてとんでもない』
「よりによって女が来るなんてと思った」
『本当は?』
「すげぇ可愛い付き合いたい」
『よろしい』

Q09:恋の対象として意識し始めたのは、いつ頃からでしたか?
「会ってもあんまし緊張しなくなってきて、そこからじわじわと」
『仲良くなるうちに第一印象と全く違う人だとわかって、その頃かなぁ』

Q10:片思い中に、相手に何かアプローチはしましたか?
『手作りのお菓子をあげました』
「家の近くをうろうろして偶然会うのを狙ってました」
『それは偶然ではない気が…』

Q11:付き合い始める前に『もしかして相手からアプローチされてるのかな?』と思うような事は有りましたか?
「最初会ったときスカート履いてたからコイツ誘ってんのかと」
『自意識過剰だね』
「もうビンビンですよ」
『一松くんは何考えてるかわかりづらくて苦労しました。今はわかるけどね』

Q12:付き合い始めるのに告白は有りましたか? 有った場合、どちらから告白しましたか?
『一松くんが、僕でいいんじゃない?と。』
「…………」
『真っ赤な顔で』
「………」
『猫じゃらしを逆さまに握ったまま、』
「ヤメテ」

Q13:告白の言葉を教えて下さい。(告白が無かった場合、今考えて答えて下さい)
「ナマエも言うべきじゃない?僕だけ恥かくの不公平」
『告白を恥だと思うの間違ってるよ…』
「おらこーくはく!こーくはく!」
『そういう男子校みたいなノリがほんと嫌い!』
「そんな告白聞きたくなかった」

Q15:二人が付き合いだしたのは、何月何日だったか覚えていますか?
『どうなの?』
「そんなのいちいち覚えてない」
『え!……わ、私も 』
「………」
『………(手帳にハート付けてるなんて言えない)』

Q14:正式に付き合うようになったのは、会ってからどのくらい経ってからですか?
『長かったよね』
「4ヶ月と17日です」
『覚えてるじゃん』
「しまった」

Q16:付き合うまでに、恋の障害(恋敵や家族の反対、性差別、年齢差等)は有りましたか?
「無職なこと?」
『でもバイト始めてくれた』
「そうだね」

Q17:今、付き合いはじめてからどのくらい経っていますか?
『えーと5…』
「6カ月!」
『ごめんなさい』

Q18:二人に質問です。お互いの家に行った事は有りますか?
『うちにはよく来るよね』
「うん」
『一松くんの家はまだです』
「誘ってるのに来ない」
『人見知るんだもん』
「まぁゆくゆく」

Q19:二人に質問です。家族や周りの人達は二人が付き合ってる事を知っていますか?
「隠してたけど無理矢理吐かされた」
『わお』
「んで連れてこいってうるさい」
『一松くんと電話してると混ざってくるもんね』
「で、ナマエは?」
『あぁ、私は一松くんに口止めされてるので周りに内緒です』
「です」
『でも嬉しくてぽろっと言っちゃいそう』
「だめだよ」
『えー』

Q20:普段のデートはどんな所に行っていますか?
「猫です」
『場所聞いてるんだよ』
「猫カフェ」
『お金入ったら猫カフェかな。ほとんど散歩デートです』
「でも最近はナマエの家も多いです。ふひひ」
『………』
「痛って」

Q21:デートのプランはどっちが立てる方ですか?
『私です。消去法で』
「消去法(笑)」
『本当は一松くんにエスコートしてもらいたい』
「そういうの苦手です」
『でも誕生日とクリスマスはお店予約して頑張ってくれる』
「たまにはね」
『むかつくー好きー』

Q22:何日に一回くらいの割合でデートしてますか?
「3日に1回くらい?」
『ちょっと会わないなーと思うと一松くんがいきなり家に来たりします』
「イチマツは淋しいと死んじゃうんだぞ」
『よーしよしよし』

Q23:待ち合わせに使う『いつもの場所』ってありますか?
「公園」
『散歩コースのスタート地点ですね』
「ゴールはナマエの家の前です」
『毎回送ってくれます』

Q24:バイバイを言ってから、実際に帰路につくまで(離れがたくて)何分くらいの時間を要しますか?
『さらっとしてるよね』
「うん。バイバーイって感じ」
『たまに振り返るけど目が合ったことないです』
「えっ何可愛いことしてんの。言えよ」
『やだよ恥ずかしい』
「まあ僕もたまにやる」
『えっ言ってよ』
「やだよ恥ずかしい」

Q25:会えない時は、どうやって連絡をしていますか?
「電話」
『一松くんスマホ持ってないので』
「バイト代貯まったら買うつもり」

Q26:会えない時の連絡はマメにしていますか?
『しないです。逆に一松くんが意外とマメです』
「だって僕が連絡しないとずっと音信不通じゃん」
『えへへー。一松くんはよく電話をくれるね。家族にバレてからは家電だけど、それまではわざわざ遠くの公衆電話まで行ってたらしいです』
「なんで知って…!」
『密告がありました』
「後で問いただします」

Q27:初めてのキスは何回目のデートでしたか? (未経験の場合は、この質問に対する感想を述べて下さい)
『……』
「……」
『指折って数えるのやめて!』

Q28:ファーストキスのシチュエーションは? (未経験の場合は、希望を述べて下さい)
「路地裏で猫と遊んでるとき」
『……』
「暗くてキスする場所間違えそうだった」
『この話やめない?』

Q29:二人それぞれに、ファーストキスの感想を述べて下さい。(未経験の場合は、想像してみて下さい)
『二回された』
「間違ったの!」

Q30:二人はケンカをした事が有りますか?
『喧嘩というほどでは』
「ちょっとした言い合いくらいならたまに」

Q31:ケンカをすると、どうなりますか? (怒鳴るとか喋らないとか殴るとか)
『私が一方的に文句言うのを一松くんが黙って聞いてます』
「怒鳴り方がぬるいなと思ってます」
『それで落ち着いた頃によしよししてくれます』
「スルーかぁ」

Q32:謝るのはどちらからですか?
『一松くん』
「土下座は得意」

Q33:彼に質問です。彼女が他の男性と何をしたら『浮気』ですか?
「目を見た時点でですね」
『そんなぁ』
「まぁそれくらいの心構えです」

Q34:彼女に質問です。彼が他の女性と何をしたら『浮気』ですか?
『尻尾の付け根を撫でたら』
「人間のメスとは出会わない前提だ」
『信じてるからね』
「光栄ですね」

Q35:二人それぞれに質問です。浮気した事は有りますか? 正直に答えて下さい。
「だってよ。ある?」
『ないよ』
「二人ともないでーす」

Q36:彼から彼女にイベント(誕生日やホワイトデー、クリスマス等)プレゼントは何をあげますか?
『ぬいぐるみを貰いました』
「はい」
『案外可愛いとこあるんです』
「そうなんです」

Q37:彼女から彼にイベント(誕生日やバレンタイン、クリスマス等)プレゼントは何をあげますか?
『お菓子を作ります』
「ちゃんと猫のぶんも作ってくれます」
『あげます』
「よくできた女です」

Q38:彼に質問です。彼女から欲しいプレゼントは何ですか?
「そんなの…ねぇ?」
『顔がやらしい』

Q39:彼女に質問です。彼から欲しいプレゼントは何ですか?
『もっと甘えてもいいんだよ』
「…気が向いたらね」
『ちなみに一松くんはお風呂上がりの膝枕が好きです』
「寝巻きはショートパンツにしろとだけ言っておく」

Q40:イベント日(誕生日やバレンタイン、クリスマス、付き合い始めて1周年等)は、必ず何かする方ですか?
『世間ほど盛大にやってないです』
「お互いあんまり得意じゃないんだと思う」

Q41:彼に質問です。彼女の手料理を食べた事は有りますか?
「あります」
『うんうん』
「……」
『何か褒めてよ』

Q42:彼女に質問です。彼に食べさせたい自慢の料理は何ですか?
『煮込みハンバーグが得意です』
「美味いです」
『一松くん好きだよねー』
「ねー」

Q43:二人に質問です。お互いのどこが好きですか?
『意外と優しくて意外と寂しがりなところですね』
「右に同じ」
『てきとーに言ってるな』
「ばれちゃった」
『ちゃんと言いな』
「可愛いところとおっぱいが大きいところです」
『複雑ぅ』

Q44:二人に質問です。お互いに『ここだけはどうしても許容できない、直して欲しい所』はどんな所ですか?
『髪の毛はちゃんと乾かしたほうがいいよ』
「ナマエが乾かしてくれるでしょ」
『わざとだったか』

Q45:二人に質問です。いつも思ってるけど躊躇って言えない『相手へのわがまま』を教えて下さい。
「もっと甘えてほしい」
『私も?』
「そう」

Q46:二人に質問です。お互いの一番好きな体の部位を触ってみて下さい。
『えい』
「いやん」
『お腹ぷにぷにしてて好きです。…引っ込めても無駄だよ』

『一松くん睫毛触るの好きだよね』
「ふふ」
『くすぐったい』

Q47:二人に質問です。相手と付き合って、自分はここが変わったなと思う所は有りますか?
「コロコロしてから家にあがるようになった」
『私のくしゃみが止まらなくなるからね』
「あとバイト始めた」
『そんなついでみたいに…』

Q48:恋に悩む人達に、二人が上手く付き合ってる秘訣を伝授して下さい。
「いやー僕らも別にそんな上手くいってないですし?」
『そうだねぇ』
「否定しろよバカ」
『そんな泣きそうな顔して』

Q49:二人それぞれにこっそり質問です。二人はこれからどのくらい続くと思いますか?
「さあねー。ナマエが飽きるまでじゃない?」
『一松くんが好きでいてくれる限り』

Q50:最後です。声高に相手への想いを熱く叫んで下さい。
「今夜は鍋が食べたいです」
『じゃあこの後スーパー行きましょう』
「やったー」


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