真っ白で柔らかい肌に赤黒い液体がぽた、と垂れた。
それは俺のものでも、まして彼女のものでもなく、先程までの乱闘で俺の犠牲になった被害者たちのものだ。
俺は人を斬った後、必ずと言っていい程ナマエの所へ行く。着替えもせずシャワーも浴びずに家に押しかけ、その血塗られた手で彼女を抱くのだ。
人の生を奪ったその手で生を育む行為に没頭するなんて、滑稽だ、と自嘲する。
細い腰を掴み、少し湿ったそこに俺の物をぎちぎちと捩込むと、苦しそうな声が上がった。赤黒く脈打つ醜い俺が名前の中を出入りする度、あぁ俺はこの女を汚しているんだ、という征服感が心を満たしていく。
そうやって俺に汚されればいいんだ
その純粋な瞳も、透き通った身体も心も
彼女の太ももをねとり伝う白濁色の液体を見ながら、そんなことを思った。
歪な純愛