着火 の続き






「じゃーパンツ取るよ」

「…うん」

「アラ?入れるとこあってる?」

「あってますあってます!」

「なんで敬語」

「なんでも!」


緊張してんだよバカ!頼むからいちいち声に出さないでほし

い。
あ、そういえば。


「紫原ってしたことあるの?」

「‥‥」

「さっき、つけたら破れたって言って…」

「‥‥」

「…っ痛!!急に入れようとしないでよ!」


無表情でスルーされた。深く掘り下げちゃいけない話題だ

ったらしい。
今後こういった話を振るのは避けよう。教訓。


「うわ、きっつ」

「〜〜っ」

「あーやばいこれ、やばい」

「、はぁ」

「ねぇ腰振っちゃだめ?」

「っぅ、だめ」

「奥までは?」

「むり」

「ほんと痛そうだねナマエちん」

「いたい」

「じゃーいっかい抜く」


紫原は素直に退いてくれた。
いつもみたいに我が儘じゃないから、こっちが申し訳なく

なってきた。


「ごめんね、次は…がんばる。たぶん」

「んー」

「最後までいけるかわかんないけど…」

「だいじょぶじゃね?徐々に慣らせば」

「そうかな」

「うん。慣らせばだいたいのものは入るって言ってたし」

「誰が」

「室ちん」

「氷室先輩‥‥」

「そろそろ寝よ。オレねみぃ」

「そうだね」

「じゃー抱きまくらになってね」

「はいはい」

「ナマエちんあったかい」

「(腕重い…)」






おちなし
130124
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