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:)ココロを蕩かす甘い誘惑@
2015/02/09




枢のいない間に屋敷に届いた段ボール箱

その箱をリビングのテーブルに置き、

玖蘭邸に住む吸血鬼三人は、その箱をどうするべきか悩んでいた



「お前が開けろよ」

「こういうのはセンパイが開けるべきですよ」


普段から、怪しげな物は屋敷の中に入れるなと、

訪問者には帰ってもらえと、枢は三人に言い聞かせていた

けれど、


「玖蘭優姫、お前が屋敷のドアを開けたせいだろ」

「私一人のせいですか!?あの時、センパイも一緒だったじゃないですか!」


突然の訪問者に、

枢の言いつけをすっかり忘れた優姫が屋敷のドアを開け、

訪問者が持って来た箱を英が受け取った


「ドアを開けたのは私ですけど、荷物を受け取ったのは藍堂センパイなんですから。藍堂センパイが開けてくださいよ」

「お前がドアを開けたから、自然の流れで荷物を受け取ってしまったんだ!!」

「箱には藍堂センパイの指紋がベッタリなんですから、この件、藍堂センパイ一人の責任でお願いします!」

「おまっ、ふざけるな!」

「私、おにいさまに怒られたくないんです!」

「僕だって同じだ!!」


所詮、二人の責任の擦り合い

テーブルを挟み、箱を囲み、

相手を指差して責任を押し付け合う優姫と英に、それまで黙っていたひなが、箱に向かって手を出した


「ちょっ、ダメです!!!!」

「ひなちゃん待って!!」


ギョッと目を丸くする二人を尻目に、ひなが箱に手を掛ける

そして、


「私宛なんだから、私が開けるべきじゃない?」


箱に封をするテープをベリっと剥ぎ取った



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


久し振りのイベントネタ。
3ページまでこっちで公開します。






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