あぁ、日常
※逆トリップ、元親たちが小人になってしまった日常の話です


























「これは我のぞ!小娘、その手を離さぬか!!」
「私が先に取ったじゃありませんか!!毛利さんが離してくださいー!!」









 元就さんと鶴ちゃんがクッキーの取り合いをしています。どれも大きさは同じはずなのですが、譲らない2人。手乗りサイズだから余計に分からないとは思うのですが。
 そんな2人を傍観する私と元親さん。元親さんに至っては武器を抱えながらクッキーをその武器で砕いてから食べやすい大きさにします。それをするとテーブルの上がクッキーまみれになってしまいますが、仕方がないですかね。

 すると、元親さんはクッキーを加えながら2人の元にいきました。
 そして、2人が取り合っているクッキーの前に立ち、武器を振り上げ真っ二つにしました。いきなり真っ二つに分かれたので、鶴ちゃんと元就さんはクッキーを持ちながらコロンと転びました。


 個人的にはこれを傍観してて良かったと想います。 コロンですよ?コロンと転んだのですよ?あの元就さんでさえコロンと転んで(自主規制)









「「何をする長曾我部!!!(何するんですか!海賊さん!!)」」
「半分に分けただけじゃねーか。そんなにその”くっきぃ”が欲しいなら分けたら終いだろ?」
「半分にするなど言語道断ぞ!!」
「何が言語道断だよ。今のアンタ、まるでガキだな」
「何だと………」
「おうおう、やるか?俺は構わねーけどなぁ………?」









 あー、折角静めてくれたと思ったのですが………さすが瀬戸内ですね。火花を散らしながら互いに武器を持ちます。…………元就さん、クッキーで戦うんですか…?
 鶴ちゃんは半分になってしまったクッキーを両手で持ち、「よいしょ、よいしょ」と言いながら私の方に来ます。ちなみにクッキーの大きさは半分になったと言っても彼女の身体の大きさよりも大きいのです。
 可愛すぎです。実に可愛すぎです。私は写メをパシャリと一枚、携帯フォルダに納めます。ありがたや。








「やっと着きましたぁ……身体が小さいと少し不便ですねぇ」
「私的にはすごく癒しです」
「そうですか?よい、………しょ!おわぁ!」








 鶴ちゃんは半分になったクッキーを更にパキッと割り、(軽く尻餅をついて)そのクッキーを食べるのかと思いきや両手で持ちながら私に「名前さん、どうぞです!」と言います。








「え?鶴ちゃんのクッキーですよ?」
「名前さんと一緒に食べたかったんですー!ですが、元就さんが譲らなかったので海賊さんが半分に割ってしまいましたが…………」
「………ほぅ」









 鶴ちゃんの言葉を聞いて私は鶴ちゃんが私に渡そうとしていたクッキーを取り、ありがとうございます、と言うと鶴ちゃんはへにゃりと笑いました。


 そして、それを見ていた元就さんと元親さんがトテトテと来て「ずりー!」と元親さんが言いました。








 自分も食べるといいながら側に来て、私らはクッキーを食べました。



 それが、現在我が家の日常なのです
* 13/24 *
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