第3話  奥州筆頭



 場所は変わり、奥州。

 ここは、伊達政宗という男が奥州の地を平定している。彼は《独眼竜》という威名もある。その名の通り、右目は眼帯で覆われており、左目だけで生きている。また、戦に出れば竜の如くと言われる戦いぶりを見せるのである。

 だが、民からはとても慕われる誇り高い武将だ。

 そんな彼は、関ヶ原の戦いのときは家康が率いていた東軍に入って家康と共に戦っていた。
 そんなこともあり、家康は政宗のことを信頼しており、時折家康が政宗のところにやってきて、お茶をもらっている。政宗は手厚くはもてなさないが、友と話す感覚でお茶を出していた。



 ゴゴゴゴという音が空から聞こえた。政宗は修行中に耳に入ってきた音を聞いて「また来たか」と言う。



「おい、小十郎、いるか?」
「はっ、何でしょうか。政宗様」



 彼の名は片倉小十郎。政宗の一番の部下で、《竜の右目》と恐れられる者でもある。



「またhappyなヤツが来るぜ。簡単なもてなしの用意をしな」
「承知致しました」



 そう言って小十郎は政宗に一礼をしてから側を離れた。



戻るか?
それとも
目次に行くか?


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