第15話  裂界武帝






 

 青いとり、どうか聞いてくれ

 お前のその幸せを呼ぶ力で

 三成を━━━








 幸せにしてやってくれ━━









 それが叶ったときとはきっと今なのだろう。
 だが、複雑な気持ちだ。何でだ?ワシが望んだことが叶ったんだぞ?何が不満だ?何が不安だ?


 訳が分からない。





───────





 青い鳥を目指して三千里、とまではいかないが、竹千代と佐吉は昨日の続きをするように青い鳥を目指して今日も歩いた。
 しかし、今日は昨日と違うとこがあった。







「♪今日はぁー ちゃーぁんとぉー 秀吉こー と はんべー殿にぃー 許可をもらったぞぉー!
 ♪偉いだろ? 偉いだろ! さぁー 今日もぉー青い鳥を目指して ワシ等はゆくのだぁー」
「変な歌を歌うな!ざんめっちゅ………ざんめつするぞ!」
「あはは!佐吉噛んだー!」
「竹千代ぉおおおお!!!斬滅してやるぅうううぅう!!」
「おぉ!今度はちゃんと言えたな!」







 あはは、と竹千代が笑うと佐吉は怒り、竹千代に向かって走り出した。それを遊びと感じながら竹千代は笑いながら逃げるのだった。


 竹千代は楽しいのだ。嬉しいのだ。佐吉との時間がとても楽しいと竹千代ははしゃぎまくった。
 佐吉はそれに気付いているのかは知らない。だが、この時間を大切にしたいと竹千代は心の中で思っていたのだった。



 そんな声に誘われてか、一人、後ろから着いてくるのを知らずに。



戻るか?
それとも
目次に行くか?


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