第13話 竹千代
幼き頃、ワシは城から出たがらない三成を無理矢理城から出させたことがあった。三成は相も変わらず「秀吉様の命がないのに何故私も連れ出すのだぁ!!」と怒られたが、ワシの一言で変わる。
「ならば秀吉公のために土産を持って帰ればよいではないか!」
その後に「秀吉公、喜ぶかもしれないぞ?」等言って三成は渋々了承した。
当時のワシ等は幼名で、ワシは「竹千代」三成は「佐吉」と呼ばれていた。
そこら辺にあった木の枝を取って振り回してワシは上機嫌だった。当時のワシはとてもやんちゃ坊主だったようで、城を抜け出すなど普通にしていて城の者達に迷惑をかけていた。
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「………はっ?」
「だから、彼女は三成を求めているんだっ!」
家康は床を強く叩き、会いたがってるのは自分ではない、と強く強調した。少し凹んだ畳を見ながら感情を出す家康を見て少し驚く。
『こんな荒々しい家康なんざ初めて見た…コイツ、本当は………』
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「あっ!!佐吉、見て見ろ!鳥だ!」
「………だから何なのだ…あぁ、秀吉様、私が外にでたことに罰をぉぉ………!」
秀吉公は神様じゃないぞー、と竹千代はボソッと言う。が、そんな事佐吉の耳に届くはずがなかった。
ふぅ、とため息を吐いてまたさっきの鳥を見る。その鳥は大木に止まろうとしていた。しかし、鳥を翌々見てみると不思議な感じがした。
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