物語の成り行きは『link』に貼られてある『君に恋する3秒前』に飛んでください。














━━━━━次の日











 隣の席の名前は来なかった。昨日までは来てたのに、何で?
 欠席理由を先生に聞いても分からないとしか言わなかった。そして、もう1人休んでいたことが分かった。







「そういえば、珍しく2組の砂川(さがわ)もきていないと言っていたな」







 砂川とは、俺が昨日別れようと告げた彼女だ。俺は血の気が引いた。

 アイツは普段は良い子ぶってるやつだが、怒り心頭したらどこぞの不良を呼んだり、知り合いを呼んでターゲットした相手を囲みターゲットを傷み付ける。所謂「裏番長」とでも呼んでも過言ではない。




 俺は急いで砂川の家に行く。が、彼女は朝学校に行ったきりまだ帰ってないと彼女の親から言われた。
 学校に来てないのに親にはそう言ってるのかよ!!

 先生から名前の住所を教えてもらい、千里の家にも行ったが、やはり学校に行ったきり帰っていないらしい。

 もう嫌な予感しかしなかった。




 砂川と付き合ってたとき、いつも同行してついてきてた場所がある。
 そこは近くに海があり、岩場がやたらとある場所だ。岩が丁度何人か人が隠れられるようになっており、人通りも少ない。そこでアイツは裏番長としての役目をするのだ。
 俺はただターゲットになっている人を遠くで見ているだけで何もしなかった。…………いや、止めても無駄だったのだ。
 一度、ターゲットの人を苛めるのをやめろと止めたことがある。だが、アイツは







「チカくんは傷つけたくないの。だから退いて?」







 笑顔でそう言われ、俺はゾッとした。何で笑ってられるんだ?コイツ、と。その笑顔はとても冷たく、おぞましかった。
 それからはずっと見て見ぬ振りをしていた。本当に最低だ……


 だが、今回ばかりはそんなことさせねぇ。見て見ぬ振りもぜってぇしたくねぇ!

 もう、そんな自分とはサヨナラしてやる!!












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