1*7







 俺らが通されたのは正面玄関ではなく、何故か裏口だった。しかし、さすが河野家、裏口までの距離も結構かかる。
 しばらく歩くこと5分。黒い帽子を深く被って顔は見えないが、ここのガードマンであることは確かだった。







「姫御前を送ってくださり、ありがとうございます」
「いや、別にいいっすよ」
「ささっ、姫御前をこちらに」








 そう言われたので俺は鶴の字を渡し、元就から渡された鞄を渡した。







「じゃあ俺らはこれで」
「まだ帰られなくても大丈夫ですよね?」
「いやお構いなく……」
「そういわずに………ねぇ?」







 笑いながら、帽子の下から目が光った気がした。そして、右手の親指が何かを押す動作をすると、俺らの立っていた地面が大きく開いた。







「え……」
「今度は逃がしませんよ?」








 俺らは開いた地面に落ちていった。驚いて俺は叫ぶが、落ちる間にヤツは帽子を取り、にんまりと嫌な笑みを残した。


 あいつは黒髪だった。



Uターンすっか?
こちらが嫌でしたら
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