1*2








 結局元就を探すために一旦俺らは校内に入った。
 職員室、音楽室、図書室………元就が行きそうなところを順に回ってみた。だが、生徒はもちろん、元就の姿はどこにもいなかった。自分らの教室にも行ってみたがやはりいなかった。





「どーこ行ったんだぁ……?」
「海賊さん、あれって元就さんですか?」
「だーから海賊じゃ…………ホントだ」





 鶴の字が開けた窓から下を見ると、そこにはどっかの学校の不良複数と、壁沿いには腕を組んで優雅に立って眼鏡をかけ直すヤツが一人。
 不良複数であんなに冷静でいられるヤツは俺が知る中で一人しかいねぇ。







「よーし、鶴の字、準備すっぞ。あそこは確かこっからだと……隣のクラスから真下に打てるだろ」
「そうですね!バシッとビシッと決めてきますよー☆」






 鶴の字はおもむろに鞄を漁り、花柄がついた小さい袋を取り出す。
 教室を飛び出し鶴の字は隣のクラスの教室に入り、俺は走って階段を駆け下りる。
 三階の階段を降りてすぐのところに窓があり、俺はそっから外に飛び出た。外に出て右の方を見ると、さっきの連中がわんさかいた。



Uターンすっか?
こちらが嫌でしたら
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