short story

最愛なるあなたへ



いつも通りの週末。いつも通りの過ごし方。
今日も外は寒くて、鼠色の雲が蔓延っていて。雨も降ってて部活もないバスケも出来ない最低な日。そんな最低な日が俺はちょっと好きだ。なんでかって?
宮地に会えるから。

悪天候で部活がなくなった日は必ず俺の家でDVD鑑賞会を開く。
カーテンを閉め切った薄暗い湿度の高い部屋で二人っきりで過ごすのは悪くない。
190cm超の男子高校生が二人でアイドルのDVDを観るなんて…むさくるしいんだかなんなんだか。

でも今日はちょっと違ったかな。
「ねぇ、マミリンと俺とどっちが好き?」って、唐突に肩に凭れ掛かって来て。
そりゃ「マミリンの事が大好きな宮地が好き」。
ああああああああああああああまあああああみいいいいいいいりいいいいいいんんんんんんん!!!!!おいちょっと、照れ隠しにしてもマミリンクッション殴んなって。俺の膝の上においといたのが悪かったかな。
かわいいなって思って頭を撫でるとちょっと項のとこ赤くして「やめろよ、轢くぞ!!」って俺の手を払う。

毎日見ているはずの笑顔なのに、雨の日になるとちょっとこそばゆい。







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