short story

有り触れた世界侵略



世界滅亡前日に誕生日を迎えた。
誕生日は何が欲しいかと聞かれた。
世界が終わるまで隣に居てくれればいい。
そう頼んだ。

彼は微笑んで頷いた。


タイガは世界が滅亡する前に何がしたい?
「世界滅亡なんてありえないだろ」
そうかもしれない。ただ、本当に本当にそれが実現してしまったらどうする?
「赤司と一緒にいれればいい。」
お前はそんなものでいいのか。
「赤司だって同じようなモンだろ」
お前は暢気だな。怖くないのか?
「俺はお前さえいれば生きていける。だから赤司がいれば俺は死なないし、喩え世界が明日終わったとしても今この時間を赤司と過ごせてるだけでいい。それだけでいい。今死んでもきっと悔いは無いだろうな」

今日はソファが異常に柔らかい。沈みそうだ。

タイガと出逢う前の記憶などもう疾うに無い。
「俺はきっとタイガと一緒に死ぬ為に産まれて来たのかな」

そんな悲しい顔をするなよと言わんばかりに頬をなぞられる。

紅一色に染まった部屋では呼吸がし辛い。
一層首でも吊って、タイガも土に一緒に還ろうか。

[It's not like I was born yesterday, you know?]



〒あとがき
はい、ゴメンナサァァァァァァァイ!!!!
もうね年越したけどもね。赤司様への愛は変わらないのよ。
だから日付なんて関係n((((((((








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