long story

変わらないもの



俺の世界から、「親」と言う[存在]が消えてから、俺はずっとここにいる。

ヒロトさんと、瞳子さんは、俺をこのお日さま園に歓迎してくれた。
悲しかったね、辛かったねと慰めてくれた。

あの人達にも、俺と同じ様な事があったのだろう。

でも、それだけでは俺の人間不信は治らなかった。 寧ろ悪化した気すらする。


親が居なくなってからも、相変わらず人間は嫌い。
一方的な信頼だったり、直ぐ裏切るし、見棄てるし。人を信じたところでなんもいいことない。


そんなことはお構い無しに、ヒロトさんは俺に逢いに仕事の合間にここに来る。
別に来て欲しくもないし、頼んでないし、優しく接して欲しくもない。


ヒロトさんは、何がしたいのだろうか?何を求めて俺に逢いに来るのだろうか?
俺にはよく解らない。
解りたいとも思わないけど。

だから俺はヒロトさんがキライ。


今日も秘密でサッカーやろっかなぁ、なんて思ってみたり。







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