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Time1





***





パンッ!
パパンッ!



ザザァ――…ン





まだ60%が夢の中。

そんな中で外からお祭りを知らせる花火の音と、波の音が微かに聞こえる。

あと若干鳥の鳴き声も。
だがこれもいつものことだ。花火の音以外はね。




「……ロノ!…ク…ノ!」




何か声も聞こえる…。

まぁいいや。

聞こえる静かな波と鳥の鳴き声によってさらに眠さが増した俺は、寝返りを打とうとした。





…が。
そんな音も見事に掻き消されてしまい、



クロノ!!

「…っうわ!!」

「いつまで寝てるの!」

「う…ん」

「どうせ今日が千年祭だからって興奮して寝られなかったんでしょ。」


俺はまだ半分夢の中。
その時、シャッというカーテンを開ける音がした。窓から入ってくる光に、閉じている目を反射的にもっと強く閉じた。


「今日もいい天気ね。ほら、リーネの鐘もあんなに気持ちよさそうに歌ってる。」


今まで暗闇で寝ていた自分にとって突然の眩しい朝日は少々キツイものがある。
もうちょっと寝ていたっていいじゃないか。

このまま寝たフリしときゃ母さんも諦めてどっか行ってくれるかな…と淡い期待をして約3秒後に、それは叶わぬ夢となった。



「さぁいい加減起きなさい。」


眩しい光と母さんの怒声に、俺はしぶしぶとまだ重い体を起こした。
ゴシゴシと目をこすり、眠気を無理矢理消す。
そして窓の前へ立ち、大きく伸びをした。




「ふわぁ…。よっしゃ!千年祭行くか!」




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