2-5

Time2





***






何っじゃこりゃー!!




クロノに連れられて、ルッカのもう一つの発明品があるという場所へ来た私。



今、私達の目の前にいるのは大きな赤いロボット。




『こ、これをその幼なじみが発明したの?』


「あぁ。」




す、凄すぎる。


幼なじみっていうんだからクロノとそんなに歳も変わらないはず。




すると、そのロボットがいきなり歌い出した。




《あ〜ゴンザレス♪オ〜レは強い♪オ〜レに勝ったら15ポイント〜!!♪》


『うわ!びっくりした!ていうかポイントって何?』


「シルバーポイントのことだよ。10P貯めたら50Gのお金に両替できるんだ。」


『へぇ〜。いいね!じゃあさっそく…』



私はゴホンと咳払いをして喉を整えた。



「え、お前何する気…」





あ〜鈴乃〜♪わ〜たしは素敵♪み〜んな私にひ〜と〜め〜ぼ〜れ〜♪













『ふぅ〜…』



何が“ふぅ〜…”だよこのアホ!



バシッとクロノが私の頭を叩く。



『いったぁー!何すんの!』


「お前こそ何してんだ!」


『え。何って…歌っただけだよ?』



私はキョトンとして答えた。



「何で歌わなきゃいけねんだよ。」


『だって勝たないといけないんでしょ?だったら歌で勝負かなって。


違うだろ!!普通に考えて戦闘…」


《あ〜んたは上手い♪あ〜んたはす〜ごい♪だ〜からあげるよ15ポイント〜!!♪》



Σえぇぇ!?


『ほら。』


「嘘だろ!?信じらんねぇ。」


『じゃあもう一曲…』


「まだ歌うつもりかよ!もう行くぞ…ったく。」



そう言うと、クロノは私をズルズルと引っ張って行った。




『あーっ!まだゴンザレスとのデュエットがぁー!!』



「はい黙ろうかー。」




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