2-4

Time2



***




私達はさっきの女の子の所に、そのネコを連れて行った。




「あ!わたちのネコちゃん!連れて来てくれてありがとう!」



あ、このネコであってたんだ。



『ふふっ。どういたしまして。』


「今度はちゃんと見とけよ?」



そう言うとクロノは優しく微笑んで、女の子の頭を撫でた。



おぉう。優しい!

いいね、こう…お兄ちゃんって感じで。





その時、近くから力強い音楽が聞こえてきた。



『何の音?』


「さぁ?あっちの方からだな。行ってみる?」


『うん!』





***




〜♪〜♪〜♪

〜♪〜♪



『うわ!けっこう音大きいね!』


「そうだな。」



ステージでは、まるで原始人のような格好をした人達が歌って踊っている。





「大地の〜♪リズム〜♪」

「原始の〜♪リズム〜♪」



「何だそりゃ。しょうもな…。おい鈴乃、他んとこ行こうぜ。」






大地の〜♪リズム〜♪




「…って何一緒になって踊ってんだよ!



『え?ダメ?』


「いいけど置いてくぞ。」


『えっ?!そ、それは嫌だ!クロノ待ってー!!』



私は慌ててクロノの後を追った。







丁度そのエリアから出たすぐのところで、クロノが待っていてくれた。




さっきのネコを受け渡す時の仕草といい、何だかんだ言ってこういうとこ優しいよね。




『ていうかそのルッカって子の発明品、まだ準備中かな?』


「多分あそこに人が立ったままだから準備中なんじゃないか?」




本当だ。
まだ男の人が階段の所で立ち塞がってる。



「あ、発明品で思い出した。そういえばルッカ、もう一つ発明した物があるって言ってたな。」


『そうなの?だったらそれを先に見に行こうよ!』


「あぁ。確かこっちだったはず。」




私はクロノについて行った。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -