第13章

第13章











トロデ「何じゃ?もう帰って来たのか。」






出た先は何と、さっき私達がいたであろう、遺跡の外だったのだ。





レント「ここ、さっきの場所だよな?何でまた戻って来たんだ?」


ローレ「暗闇とはいえ、前に進んでたはず……ってアルス。顔が真っ赤だけど、どうかしたのか?」



ローレの言葉に皆がアルスを見た。



確かに顔が真っ赤だ。


それになぜか私と目を合わせようとしない。





ま さ か 。




ソロ「まさかとは思うが、ミキの…」




ソロが途中まで言うと、アルスはさらに顔を赤くしてその言葉を遮った。




アルス「ご、ごめんなさい。僕がミキのむ…む、胸触りました…。」←恥ずかしくて大きな声で言えない






そのまさかだった(泣)



アルスは焦ったように、必死で付け加えた。




アルス「でっでもわざとじゃないよ!?真っ暗だったから、僕も手探りで歩いてただけなんだ!!そしたらたまたま当たっちゃって…!!」




そう必死に言っているアルスを見ていると、何だかどうでもよくなってきた。



それに、アルスは絶対下心なんてものはないはず。



第一私のまな板なんて触ろうとする物好きなんてそうそういるもんじゃないしね。




アルス「ミキ、本当にごめん!!」


『ううん。いいよ気にしてないから。』



私はあっさりと言った。



『アルスは別に下心でやったわけじゃないし。たまたまだよね?』


アルス「もちろんだよ!アレフじゃあるまいし。」


アレフ「何でそこでまた僕の名前が出るんだよ。」


『ていうか私こそまな板みたいな物を触らせちゃってごめん。どうせならゼシカが良かったよね?』


ゼシカ「あたしが良くないわよ。」



ゼシカがすかさずツッコミを入れる。



アルス「そんなことないよ。ミキのも充分やわr…あ!!いや、何でもないよ!!」



『?やわ?』



アルス、何言ってるの?
やわって何?



ナイン「アルス、見損ないましたよ。」


エイト「どうやら僕のギガスラッシュと爆裂拳をくらいたいのはアルスのようだね。」


アルス「い、嫌だよ!!」


ヤンガス「兄貴かっこいいでがす!!」


エイト「ヤンガス、調子狂うからやめて。」


ククール「おい。いつまで話してんだ。そろそろ次に進もうぜ。」



なんてまともな意見なんだ…!

しかも一番予想しなかったククールさんが言ったよ。



レック「でも確かに何で戻って来たんだ?ローレの言う通り前に進んでたはずだし…」



皆でうんうん唸りながら考える。







トロデ「あぁ!!




Σうわ。

びっくりした…。

王様、いきなり大声出すのやめてよ!




リュカ「どうかなさったんですか?」


トロデ「ふむ。実はじゃな、こういう闇で覆われて何度入っても元へ戻るという場合、その闇を消さねばならんのじゃ。」


アレフ「えぇー。何だよそれ。無限ループ?僕それ嫌い。」


レント「俺はカンダタループに慣れてるから多少は平気だ。」


レック「何だそれ。」




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