第13章

第13章









真っ暗で全然見えない…。



まるで、霧みたいに闇が辺りを覆ってる。



これじゃあ進んでも何があるのか全然分かんないよ。



歩いてるうちに、何だか私は不安になってきた。



これ、皆とはぐれてないよね?
ちゃんと近くにいるよね?


そう思えば思う程、皆の足音も聞こえなくなってる気がして、私は何かを探るように手を前に出した。





…あ!
何か布っぽいのがある!


私は思わずそれを掴んで引っ張ってしまった。




その途端、




レント「ぐえっ!



レントのうめき声が聞こえた。



レント「おい誰だよ俺のマント引っ張ったの(怒)」




え!?
あれ、レントのマントだったの!?




レント「ソロ、お前だろ!」


ソロ「は?違うし。」


レント「嘘つけ。お前さっき俺の後ろにいただろ。」


ソロ「だから違うって。」


ナイン「痛っ!ちょっとレント、暴れないで下さい。今僕の足踏みましたよ!」


エイト「あ、ごめん。今の僕。」




その時。






『きゃっ!!』



だ、誰!?

今私の胸触ったの…!!



レック「ミキ、どうした!?」


『いいい今、わわわ私のむむ…む…』


ローレ「胸?」



ぎゃーーー!!!
そんなハッキリと…!!



リュカ「え、まさか誰か触ったの?」


レック「何!?誰だよ!潔く名乗り出ろ!」


ソロ「今までの経験上、アレフじゃないか?」



その言葉にアレフが焦って反駁する。



アレフ「なっ…!!違うよ!!今までの経験上って何だよ!僕が何したっていうんだ!」


エイト「アレフ、正直に言いなよ。今ならご褒美に僕の爆裂拳かギガスラッシュ、どちらかを選ばせてあげるから。」


アレフ「どっちも嫌だよ!!だから僕じゃないって。あーもー!!たいまつどこだ!?暗くて全然見えない。」


リュカ「皆、暗闇の中で騒ぎ過ぎだよ。たいまつなら僕が出すから落ち着いて。」




そう言ってリュカが皆を鎮めた。

ごそごそと何かを取り出す音が聞こえる。



そして、ボッ…という音と共に青白い光が私達を照らした。




たいまつって火だよね?

火って青白いっけ?




ソロ「たいまつなのに青白いって変だな。」


リュカ「これは普通のたいまつと少し違うんだ。」


ナイン「どこで手に入れたんですか?」


リュカ「子供の頃、お化け退治をしに行ったお城で王様にもらったんだ。」


アレフ「そんな前から使ってるの!?僕なんて使い捨てタイプのたいまつだよ。いざという時無いと困るけど、買い溜めしたら嵩張るし困るよホント。」




いや、たいまつをそんなカイロみたいな物言いで…。


そういえばさっきからアルスが一言も喋ってない気がするんだけど、気のせいかな?





そうこうしているうちに、たいまつの光ではない別の明るい光が少し見えた。





進んでみると―――





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