第12章

第12章






ラーミア「これでひとまずは団結しましたね。では急ぎましょう。さぁ皆さん、私の背中へ乗って下さい。」


アルス「うわぁ。もしかしてこれで空飛ぶの?」


『うん、そうだよ。それで異世界にも行けるの。』


アルス「凄いね!やっぱり旅をすると僕の知らないことが沢山あって楽しいよ!」


レック「アルスお前可愛いなぁ。俺、今まで妹しかいなかったけど弟もいいな。」


アルス「だから何で皆僕のことをそうやって子供扱いするのさ!」


ソロ「実際ガキだろ。」


アルス「…(怒)」


レック「何だよアルス。俺らをそんな恨めしそうな目で見て。」


アルス「ねぇそれさっきのランドのセリフだよね!?」


レック「実は俺、ランドとも合体したんだ。」


『えぇっ!!そうなの!?』


レント「ここにも鵜呑みにするガキがいたよ…」







ラーミア「皆さん、遊んでないでお急ぎ下さい。




…すいません。




私達はいそいそとラーミアさんの背中に乗り、今度こそ地上を離れた。



どんどんと空へ上がって行く。



うぅ…何度か乗ったとはいえやっぱちょっと怖いな。









なのに。










レック「へぇ。結構眺めいいもんなんだな。」


アルス「もうこんなに高い所まで来てる!凄いなぁ。」


ナイン「…あれ?特やくそう、もう一つ作ってたはずなんだけど…」





何で初めて乗るはずのあんたらがそんな余裕ぶっこいとんじゃぁあ!!!!


ナインなんて袋ゴソゴソしてて、周りを見向きもしないよ!



『ね、ねぇアルス?』


アルス「ん?なぁにミキ。」


『ラーミアさんに乗って空飛んで怖くないの…?』


私が試しに聞いてみると、まさかの答えが。


アルス「何で?全然怖くないよ?あっ!ほらミキ、ライフコッドがもうあんなに小さくなってる!」



むしろ楽しんでるよこの人!!





『じゃ、じゃあレックは怖くないの?』



合体したとはいえ元は気弱なレックだ。

きっと怖いに決まっt


レック「全然?」



ガ━(゚Д゚;)━ン!





『何でよ!!』


レック「何でって…。俺ドラゴンにも乗ったことあるし、空飛ぶベッドもペガサスも乗ったことあるもん。」





どういう世界じゃコラ。



まぁ語尾が「もん」で可愛かったから許そう←






ナインにも聞きたいところだったが、そうこうしている内に異世界との狭間まで来たようだ。



ラーミア「それではエイトの世界に行きますよ。」




そして旅の扉の時とは少し違う、眩しい光が私達を覆った――




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -