第12章

第12章





頬に涙が伝った時、私の頭に優しい大きな手が置かれた。




リュカ「まったく…。エイトはミキちゃんをここまで泣かせても分からないのかい?」


『リュカ…』


レック「こんな形でミキを泣かせやがって…。兄ちゃんが許さんぞ!」


アレフ「いや、レックはミキのお兄ちゃんじゃないだろ!」


ナイン「こんな時に漫才しないで下さい。それにエイト、このままだと僕は一人の勇者としても、元天使としてもあなたを許せませんよ。」


エイト「…」


アルス「僕だって皆よりも非力かもしれないけど、皆と同じ勇者なんだ。だから僕も連れてってよ!」


ソロ「エイト…。お前この期に及んでさっきみたいな発言したら、分かってるだろうな?」


ローレ「その時は俺のスーパーギガデインをおみまいしてやる。」


レント「おい、俺のセリフとんなし。それ以前にお前魔法使えねーだろ!」


ローレ「それを言うなそれを」


アレフ「しかもスーパーとか余計なもんついてる。」


ローレ「黙らっしゃい





エイト「はぁ…」



エイトが静かに溜息をついた。



エイト「分かった。今回は僕の負けだよ。」


エイトが困ったように笑う。


エイト「ミキ、皆も…ありがとう。」


『エ、エイト。ごめんね、叩いちゃったりして…。』



よく見れば、叩いた所の頬が少し赤くなっている。


絶対痛かったよね…。



エイト「ううん、いいんだよ。むしろこの痛さをちゃんと覚えとかなきゃね。」





レント「(ヒソヒソ)おい、エイトが偉く素直だぞ。


アレフ「(ヒソヒソ)こんなエイト、勇者会議の想像以来初めてだよ!


ローレ「(ヒソヒソ)やっぱ何か気持ち悪いな。






エイト「ラーミアさん、やっぱり僕だけ連れて行って下さい。



『えぇえっ!?ま、待って待って!!!』


ローレ「エイト、言ったな…?俺のスーパーギガd」


レック「自重しろよ」




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