第12章
第12章
そうやって私達がワイワイしていると、いきなり突風が吹いた。
『わっ…』
その突風に私がよろめくと、レックがさっと支えてくれた。
『あ、ありがとう。』
レック「いや。それにしてもこんな風でよろめくなんて…。まぁちっちゃいしな。」
『失礼な!まだ完全体じゃないだけだし!』
レック「何の魔王だ」
レント「取り込み中悪いが…レック、さっさと離れろ」
レック「え?うわっ。ごめん。くっついたままだったな。」
『う、ううん。』
レック「お、おい。皆してそんな怖い顔で睨むなよ。今離れただろ?」
ラーミア「お取り込み中申し訳ないのですが、私もよろしいですか?」
突然聞こえた、懐かしくも聞き慣れた声。
『ラーミアさん!』
さっきの突風はラーミアさんか。
ラーミア「お久しぶりです、皆さん。どうやら私のいない間に勇者が全員揃ったようですね。」
あ、やっぱり皆勇者で間違いないんだ。
レック「この鳥は…?」
ローレ「ラーミアのことはその占いで出なかったのか?」
レック「光の神と勇者のことしか出てない。」
ラーミア「私は神鳥ラーミアです。」
レック「神鳥…?何か色々凄いんだな。」
ラーミア「そんなことより皆さん!大変です!」
そんなに慌てて…大変って一体何があったんだろう?
ラーミア「ドルマゲスがまた一人賢者を殺し、さらなる魔力を手にしてしまったのです!」