第11章

第11章





***



ローレ「ということはやっぱりまだ勇者がいるってことだよな。」


アレフ「えぇ〜この人数でも充分足りr…むぐっ!」



リュカが手でアレフの口を塞ぎ、アレフの言葉を遮った。



リュカ「こらアレフ。そんなこと言ったらまたミキちゃんがさっきみたいになるでしょ。」


アレフ「ぷはっ!リュカ、いきなり何するんだよ!」


リュカ「あと一人っていうことはもうはっきり分かったんだから、グダグダ言わないの。」



『あはは…』



まぁ無理もないよね。
実際私もそう思っちゃったし。



エイト「でも問題はどうやってそこへ行くか、だよね。」




そう、それなんだよね。

サンディもラーミアさんも駄目なんじゃ…。



ナイン「あ、それならもう一つ手段がありますよ!」


『え?』


ナイン「ミキが寝ている間に聞いておいたんですが、ラヴィエルが旅の扉を開くことが出来るそうです。」


レント「ラヴィエル?」


ナイン「はい。ほらそこのカウンターの端にいる…って言っても皆さんには見えないかもしれませんね。」



カウンターの端?


『もしかして、あの銀髪の翼がある綺麗なお姉さん?』



私がそう言うとナインは驚いたように私を見た。



ナイン「見えるんですか?」


『え、うん。あれ?普通は見えないものなの?』


ナイン「はい。ラヴィエルも天使ですから普通の人には見えません。」


アルス「ミキ凄いね!僕全然見えないや。」


ソロ「さっきナインがカウンターの端で喋ってたのは、そのラヴィエルっていうやつにだったんだな。」


ローレ「てっきり一人で喋ってるのかと思った。」


レント「俺も。」


ナイン「ふざけないで下さい。そんなことしません。」


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