第11章
第11章
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ローレ「ということはやっぱりまだ勇者がいるってことだよな。」
アレフ「えぇ〜この人数でも充分足りr…むぐっ!」
リュカが手でアレフの口を塞ぎ、アレフの言葉を遮った。
リュカ「こらアレフ。そんなこと言ったらまたミキちゃんがさっきみたいになるでしょ。」
アレフ「ぷはっ!リュカ、いきなり何するんだよ!」
リュカ「あと一人っていうことはもうはっきり分かったんだから、グダグダ言わないの。」
『あはは…』
まぁ無理もないよね。
実際私もそう思っちゃったし。
エイト「でも問題はどうやってそこへ行くか、だよね。」
そう、それなんだよね。
サンディもラーミアさんも駄目なんじゃ…。
ナイン「あ、それならもう一つ手段がありますよ!」
『え?』
ナイン「ミキが寝ている間に聞いておいたんですが、ラヴィエルが旅の扉を開くことが出来るそうです。」
レント「ラヴィエル?」
ナイン「はい。ほらそこのカウンターの端にいる…って言っても皆さんには見えないかもしれませんね。」
カウンターの端?
『もしかして、あの銀髪の翼がある綺麗なお姉さん?』
私がそう言うとナインは驚いたように私を見た。
ナイン「見えるんですか?」
『え、うん。あれ?普通は見えないものなの?』
ナイン「はい。ラヴィエルも天使ですから普通の人には見えません。」
アルス「ミキ凄いね!僕全然見えないや。」
ソロ「さっきナインがカウンターの端で喋ってたのは、そのラヴィエルっていうやつにだったんだな。」
ローレ「てっきり一人で喋ってるのかと思った。」
レント「俺も。」
ナイン「ふざけないで下さい。そんなことしません。」