第10章

第10章





ガチャッ



ドアが開く音と共にソロが入って来た。



ソロ「ナイン、ミキの様子は?」


『ソロ!』


ソロ「ミキ!目が覚めたんだな。大丈夫か?」


『うん。ごめんね、迷惑かけちゃって。』


ソロ「いや、気にするな。ミキが大丈夫ならそれでいい。」



その言葉にナインはほらね、というように私を見た。





ソロ「ところでさっきのミキの言葉…。あと一人って言ってたな。」


ナイン「僕達の他にまだ一人勇者がいるということでしょうか。」


『あと一人…。もしかして…。』


ソロ「何か知ってるのか?」


『うん。まだそれと関係があるかは分かんないんだけど、さっき夢で見たの。』



ナイン「どんな夢だったんですか?」


『何か青い髪の女の子がいて、その子みたいに青い髪の男の人にお兄ちゃんって呼び掛けてた。』


ソロ「じゃあ兄妹ってことか?」


『うーん。でもその後にお兄ちゃんって呼ぶのにも慣れたとか言ったり、金髪の男の人によそ者とか言われてた。』


ナイン「では本当の兄妹ではないということですか?」

『分かんない。一番謎だったのが、何かお城で女王様っぽい人に、その青い髪の男の人が実体はこの世界のどこかにあるって言われてたやつ。』


ソロ「意味不明だ。」


ナイン「ですね。」



『一応皆に話した方がいいよね。』


ソロ「そうだな。皆かなり心配してたし。」


『うぅ…申し訳ないです。』




そうして私達は皆のいる部屋へと移動した。




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