第10章
第10章
皆でうんうん唸っていると、リュカが一番先にあることに気付いた。
リュカ「だったらラーミア様は?」
そうだ!
ラーミアさん!
皆も今思い出したようにあぁ!と言っている。
ラーミアさんのこともすっかり忘れちゃってたよ。
そして私がラーミアさんを呼ぼうとした時、今度はレントが何かに気付いた。
レント「でもラーミアって確か元の世界に戻ったんじゃなかったっけ?」
エイト「あ、そうか。だったら異世界ってことだし、ここから呼んでも気付かないかもしれないね。」
えー。
じゃあ一体どうすれば…。
アルス「あのさ、皆はずっと異世界を旅して来たの?」
『まぁ…そうなるのかな。』
アルス「じゃあ次も異世界ってこと?」
それは…どうなんだろう。
もしかしたらこの世界かもしれないし、また異世界かもしれない。
どっちにしろ何か手がかりがない限り、次には進めない。
ローレ「つーか仮にもし次の場所へ行けたとして、そこへ行って何するんだ?」
アレフ「確かに今までは次に行く度に仲間が増えていったり、何かの目的が必ずあったもんな。」
ソロ「でもこれ以上仲間が必要か?正直もう充分なんじゃないかと思うんだが。」
言われてみれば確かにそうだ。
これ以上仲間が、私達の探してる特別な力を持った勇者がいるのだろうか?