第8章

第8章






***




『サンディが言ってた家はここか…。』



案外近かったな。
いや、近すぎだったな。



まぁいいや。
とりあえず入ろう。




***



『こんにちは。あの、頼まれてた…め、メイドです。』



な、何か変だったかな。
ちょっとオドオドしすぎちゃったかも。


かといってメイドでーすっていうテンションもあれだし…。



すると、ベッドに寝ているおじいさんが私に気付いた。


おじいさん「おぉ!メイドさんじゃ!わしは何十年も待ち続けておった。」



な、何十年も…?



おじいさん「よーし、わしは頑張って病気を治して元気になるぞい!」





Σ切り替え早っ!





女性「そうよ!おじいちゃん、その意気よ!」



ちょ、何二人して燃えてるの。


ていうか私、まだ何もしてないよね?



『あ、あの…』


女性「あぁ!すいません。」


『いえ…』


女性「本当にありがとうございました。おかげで祖父もやっと元気を取り戻したようです。御礼にこれを受け取って下さい。」


『いや私は何もしていませんし、悪いですよ。』


女性「そんなことありません!」


おじいさん「そうじゃよ、メイドさん。どうか受け取ってくだされ。」



『は、はぁ…。じゃあありがとうございます。』



本気で何もしていない気がするが、そこまで言うならありがたく貰っとこう。






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